
かわもと・りき/2000年3月生まれ。愛媛県出身。日本体育大学卒業。2020年、大学3年時に日本オープン5位でローアマ。2022年プロ転向。その年、Sansan KBCオーガスタでプロ初優勝。ドライビングディスタンス3年連続1位。姉は女子プロの河本結

今年のドライビングディスタンスは319.25ヤードの飛距離を誇る。前作からの操作性はそのままに飛距離がさらに伸びたことがスイッチの理由
ドライバーはエリート♦♦♦のロフト9度。前モデルのAiスモーク♦♦♦より、さらに飛距離が伸びているとのこと。ドライバーには、ヘッド内部のフェース寄りにグルー(粘着材)を3グラム追加し、ヘッド重心をフェース寄りにして操作性を高めるカスタマイズを施している。シャフトはフジクラのベンタス ブラックの7TX。先端側を1インチカットしてハードなシャフトをさらにハードにしている。

FWは3Wのみ。ハイローンチモデルで飛距離と同時により高さを出しながら、打ち込むこともできる1本として使う
FWは球の上がりやすいパラダイム Aiスモーク ♦♦♦T 3HL。オートマチックに打てば高い弾道になる点を評価してHL(ハイローンチ)モデルを選んでいる。飛ばし屋らしく、飛距離よりも狙った場所に止めることを重視してのセレクトのようだ。
UTはアイアン型中空ヘッドのXフォージド。ティーショットはもちろん地面からも打ちやすいお助けクラブとして、河本のゴルフを支えている。シャフトはプロジェクトXの6.5を挿している。

4Iは打感と抜けの良さに加え球の上がりやすさを評価。APEX MBのセットは、以前はPWまで入れていたが今は9Iまで(写真左は5Iのアドレスカット)
アイアンは4Iと5I~9Iのコンボセッティングで、4IのXプロトは今年から使用。打感の良さと球の上がりやすさを気に入っている。5I~9IはマッスルバックのAPEX MB。打感の良さを気に入って継続して使う。

フルショット優先の46度はチップカットを施して方向性を高めている。オーパスの60度は打感と抜けの良さと出球が揃う点を気に入っている
ウェッジは46・50・54度がジョーズロウ、60度がオーパスの4本態勢。PW代わりに入れる46度と50度はバウンス10度のSグラインドでフルショット対応。また、この2本はバックフェースの下側に鉛を貼り振り感とスピン量を調整している。60度のオーパスは今年からの投入。課題のショートゲームをレベルアップさせるための1本だという。

ストロークのリズム感を調整する意味も込めて、シングルベントのロッシーからクランクネックのジェイルバードミニにスイッチした
パターはオデッセイ Ai-ONE ジェイルバードミニ。何よりも寛容性の高いモデルを希望し、アライメントの取りやすさも気に入って、ロッシーからこのマレットパターにスイッチした。

ボールはクロムツアーのトリプルトラック。スピンの掛かり方、ボールの吹き上がり具合いが理想の弾道だと気に入っている
6月の全米オープンにも出場し世界との差を肌で感じたはず。クラブは万全、飛距離もすでに世界トップレベル……海外挑戦の足がかりとなる活躍を、これから見せてほしい。
河本力の最新クラブセッティング
1W/キャロウェイ エリート♦♦♦(9度)・フジクラ ベンタス ブラック(7TX)
3W/キャロウェイ パラダイム AIスモーク♦♦♦T HL(16.5度)・フジクラ ベンタス ブラック(8TX)
3U/キャロウェイ Xフォージド ユーティリティ(18度)・トゥルーテンパー プロジェクトX(6.5)
4I/キャロウェイ Xプロト アイアン(23度)・トゥルーテンパー プロジェクトX(7)
5I~9I/キャロウェイAPEX MB・トゥルーテンパー プロジェクトX(7)
PW・GW・AW/キャロウェイ ジョーズロウ ウェッジ(46・50・54度)・トゥルーテンパー プロジェクトX(7)
SW/キャロウェイ オーパス ウェッジ(60度)・トゥルーテンパー プロジェクトX(7)
PT/オデッセイ AiーONE ジェイルバード ミニ
BALL/キャロウェイ クロムツアー トリプルトラック
※スペックは編集部調べ
PHOTO/Tadashi Anezaki