
富士GCは山中湖ICから約10分。東名道でも中央道でも行きやすい
同GCは今年8月1日で開場してから90年目となる(ゴルフ場の歴史は後述する)。その節目を記念して、8月1日にオープンコンペ「富士ゴルフコース90th Anniversary Cup」を開催する。
開催当日はスペシャルゲストとして丸山茂樹を招き、丸山に全員が挑戦できるニヤピンコンテストや、試合後のパーティ&表彰式では丸山のトークショーなども開催される。丸山は、日本ツアー通算10勝、PGAツアー通算3勝するなど活躍し、パリ五輪で男子ゴルフ日本代表の監督も務めた。現在はTV解説者としても人気を博している。
料金は3万8000円(ゴルフ利用税/諸費用込み)。プレースタイルは歩きでキャディ付き。料金に含まれるものは、グリーンフィー、キャディフィー、参加費、昼食、パーティ費。競技方法は18ホール・新ペリア方式。コンペの賞品は総額90万円相当の豪華なものを用意しているという。1名より申し込みが可能で、年齢、性別など問わない。参加申し込みは同コースのホームページか予約電話で受け付けている。
バリューゴルフの1人予約ランドからも申し込める。
では改めて同GCの歴史をたどろう。富士山麓鉄道(現、富士急行)は富士山麓山中湖近くの梨ヶ原に、約300万坪の県有地を借用していたが、遊休のために没収される瀬戸際にあった。そこで一計を案じる。
借地している県有地を300坪単位に区分、別荘を分譲する。入会する人は別荘分の借地権を譲り受けることになり、会社は入会金をコースの建設資金とする案だった。こうして富士山と山中湖を見晴らす大パノラマの27万坪に着工。労力はすべて地元民に頼った。設計した明石和衛は荏原製作所の創業者で東京GCの会員。
1933年の記録ではHC8、大谷光明、鳩山一郎と並び立った人物。1935年8月1日、18ホール・6811ヤード・パー72が開場。富士山系ゴルフ場の第1号となった。歴史の経緯を知ってプレーすれば球趣もさらに深まると思うが、いかがだろうか。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月22日号「バック9」より