海からの重い風が吹いた最終日。首位に並んでバック9に突入したマキロイだったが1つもバーディを奪えず、勝ったゴッタラップに2打差の2位タイに甘んじた。
だが「素晴らしい1週間だった。トロフィーは逃したけれど、ただそれだけ。フラストレーションはない。今週は自分が望んでいたことをすべてやり遂げた気がする」と自信たっぷり。

2位タイと優勝を逃したローリー・マキロイ。しかしプレー内容は「すべてに満足している」と全英オープンに向け手応え(写真/Getty Images)
3日目を終え首位に並び突然覚醒か? と周囲を驚かせた。というのもマスターズで念願のキャリアグランドスラムを達成したあと「新たな目標が見つからない」とバーンアウト(燃え尽き症候群)状態であることを認めていたから。
マスターズで勝ったあとは全米プロで47位タイ、得意のRBCカナディアンオープンで予選落ち、全米オープンでも19位タイとらしからぬプレーが続いていた。
しかし地元開催の今シーズン最後のメジャー、全英オープンが近づくにつれ「毎日着実に調子が上向いている。弾道をコントロールできているし、自分のプレーが進歩してきたことに満足している」と故郷でのメジャー制覇に意欲を見せた。
PGAツアー通算30勝目はスコティッシュより全英オープンのほうが良い。勝利を温存したようにも見えるが?
「クリス(ゴッタラップ)は素晴らしいゴルフをした。本当に安定していたし15番のボギーのあと16番でバウンスバックしたのは素晴らしかった。最後まで2打差を詰めることができなかった」とマキロイは勝った相手を褒めた。
「今日は間違いなく彼(マキロイ)がヒーローで僕がヒール(悪役)。粘り強いプレーをすることを目標にしてそれが本当に上手く行きました」と感極まり目頭を押さえたゴッタラップ。
来週全英オープンの裏でおこなわれるバラクーダ選手権に出場するつもりで、すでにアメリカ行きの航空券を手配していたが、この勝利で全英出場最後の切符を掴み航空券はキャンセルした。
「最高の気分。だって世界のベスト中のベストと戦って勝ったんだから。1勝目(昨年のマートルビーチ)がフロックでなかったことを証明できて良かったです!」
ちなみに日本勢で唯一予選を突破した中島啓太は決勝ラウンドでスコアを落とし55位タイに終わっている。
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