週刊ゴルフダイジェストで連載中の漫画「オーイ! とんぼ」。現実のゴルフの技術や理論に則った描写が好評の同漫画で紹介されていた、パターやアプローチで意識したい「左ひじを意識した打ち方」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

左ひじの尖りが照準器という感覚

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。毎週楽しにみしている週刊ゴルフダイジェストの連載マンガ「オーイ!とんぼ」ですが、面白いだけじゃなく、内容がとてもタメになるんですよね。7/22号でも今まで意識したことがないような、左ひじを意識したパットやアプローチでの打ち方が載っていたんです。これはかなり気になったので、実際にうまく打てるのか試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェストで連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた、パッティングやアプローチで意識したい「左ひじの使い方」を実践!

週刊ゴルフダイジェストで連載中のゴルフ漫画「オーイ! とんぼ」で紹介されていた、パッティングやアプローチで意識したい「左ひじの使い方」を実践!

マンガの中でとんぼちゃんが意識しているのは「左ひじ」。まずはパットですが、構える時に左ひじの尖りを打ちたい方向に向けます。ひじの尖りが照準器という感覚らしいです。そして打ちたい方向に「ひじ鉄」すると、その方向に打ち出せるということです。

ということは、左ひじは少し曲げて構えているということですね。そしてその曲げたひじの部分を目標方向に向けて、そのままその方向にひじを突き出す感じということです。

僕は今までヘッドやグリップの部分を動かすことしか考えていなかったので、この左ひじを目標に向けて動かすというのは驚きです。しかし確かにそのイメージってとてもわかりやすいと感じました。

さっそくやってみましたが、アドレスでは今までよりも少し左ひじが曲がる感じです。しかしそれほど違和感はありませんね。そしてその左ひじを打ち出したい方向に「ひじ鉄」するように動かすと、確かにヘッドが目標方向に向けて動かせるので、思った方向に球は転がります。これはかなりいい感覚。手首やヘッドはほとんど意識せず、左ひじだけを意識してストロークするので、かなりブレにくいと感じました。ストロークもかなり直線的になる感じがしますね。出球の方向性に悩んでいる人にはかなりいい方法かもしれません。

画像: 左ひじを目標方向に向け、ひじ鉄をするようにストロークする

左ひじを目標方向に向け、ひじ鉄をするようにストロークする

そして、パターだけでなく、アプローチにもこの左ひじのひじ鉄打法は有効だというんです。左腕をピンと伸ばすのではなく、少し曲げるようにして構えるんですね。両腕は三角形ではなく、五角形のような形になります。そしてパターの時と同じように左ひじを目標方向に向け、ひじ鉄をするように打っていきます。

これ傾斜の時にも使えるそうで、左足あがりの傾斜ならひじの尖りを傾斜に沿って上向きにセットしてひじ鉄してやれば、傾斜通りにクラブが動くから地面に刺さらないそうです。特に傾斜がある時には傾斜に沿ってハッキリとひじを曲げるといいのだとか。

画像: 腕の形は三角形ではなく五角形のようになる

腕の形は三角形ではなく五角形のようになる

この打ち方もやってみました。しかしこれはパットの時以上に普段の構え方や打ち方と違うので、最初は少し違和感がありました。普段はもう少し左腕って伸ばして構えているし、左ひじの向きなんて考えたことはなかったし。

打ってみると、パット同様に確かに構えた方向に打ち出しやすさというのは感じました。ヘッドが真っすぐ、そして低く動く感じがします。なので、リーディングエッジが地面に刺さる感じがしません。バウンスがしっかり働いてくれて、多少手前から入っても滑ってくれる感じがあります。これは優しくアプローチができるな~と感じました。これはアプローチのバリエーションのひとつとして覚えておくといいかもしれません。

画像: パットの時と同じように左ひじを目標方向に向けて構え、ひじ鉄をするように打つ

パットの時と同じように左ひじを目標方向に向けて構え、ひじ鉄をするように打つ

コースでも実際に試してみたのですが、まずパットに関しては、短いパットでかなり効果がありました。打ち出し方向が安定するので、ショートパットが安心して打てます。ショートパットに不安のある人は、一度試してみるといいと思います。

そしてアプローチもコースで試しましたが、やはりミスになりにくい感じがしました。特にザックリが出にくいですね。傾斜からも打ちましたが、左ひじを傾斜の向きに合わせるというのは効果があると思いました。これは試してみる価値ありです。

画像: ショットの場合も高い球を打つ時には左ひじを空に向け、低い球を打つ時には左ひじを地面に向けて構える

ショットの場合も高い球を打つ時には左ひじを空に向け、低い球を打つ時には左ひじを地面に向けて構える

マンガではパットやアプローチだけでなく、ショットでも左ひじを意識することでスウィング軌道や球筋をコントロールできるって書いてあります。クラブを振りたい方向に左ひじを向けるんですね。左ひじを(飛球線から見て)右方向にひじ鉄すればインサイドアウト、左方向にひじ鉄すればアウトサイドインという具合です。また、空に向かってひじ鉄すれば高い球に、地面に向かってひじ鉄すれば低い球になるそうです。ショットでもこの動きをやるのはなかなかハードルが高そうですが、まずはアプローチからやってみて、慣れてくればショットでも少し取り入れてみるのはいいかもしれません。まずはパットとアプローチで皆さんも試してみてください。

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