『悪いグリップから良いスウィングは生まれない』とはハービー・ペニックが残した金言だが、ではグリップが悪いとスウィングにはどう影響する? ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代に、イラストを交えて詳しく解説してもらおう。

左手のグリップに要注意!

突然ですが、皆さんはハービー・ペニックをご存知でしょうか?

彼は、トム・カイトや、ベン・クレンショーといった数多くの有名プレーヤーを育てた、全米初のティーチングプロでレッスンの神様と言われています。

画像: ハービー・ペニックが残した金言『悪いグリップから良いスウィングは生まれない』。では悪いグリップはスウィングにどんな影響を与える?

ハービー・ペニックが残した金言『悪いグリップから良いスウィングは生まれない』。では悪いグリップはスウィングにどんな影響を与える?

そんなハービー・ペニックは『悪いグリップからは、良いスウィングは生まれない』という金言を残しています。グリップが悪い状態でスクエアにボールを打とうとしたら、スウィングの至る所を調整しなくてはいけなくなってしまうからです。

こういったことから、グリップのチェックは昔からとても大切なポイントなのですが、ついつい握りたいようにグリップしてしまったり、振り方ばかりに気が取られてしまうので疎かにしてしまいがちです。

こうなってしまうのも、悪いグリップがどうスウィングに影響してしまうのかが、いまいちよくわからないからなのかもしれません。今回はグリップがスウィングに与える影響と、正しい握り方についてゴルフイラストレッスンで解説していましょう!

イラストAのように左のグリップが下から握り込む形になっている方は良くないグリップです。

画像: イラストA:左手がグリップの下側から握る形になっているということは、左手のひらでクラブを握っているということ。すると指との間に空間ができてクラブを十分に固定できず軌道が不安定に。また左手の甲が下向きになりやすくなり、フェースも開きやすい

イラストA:左手がグリップの下側から握る形になっているということは、左手のひらでクラブを握っているということ。すると指との間に空間ができてクラブを十分に固定できず軌道が不安定に。また左手の甲が下向きになりやすくなり、フェースも開きやすい

このグリップは、左手のひらでクラブを握っているので注意が必要です。こうなってしまうと、指の間に空間ができてしまうのでクラブがグラグラと動きやすくなってしまうのでクラブの軌道も不安定になってしまいます。

またこの握り方が良くない理由は、左手の甲が下向きになりやすくなってしまうことにあります。左手の甲が下を向いた状態でスウィングを行うと、どうしてもフェースが開きやすくなってしまうので、ボールがつかまらなくなってしまいます。

さらに、左手の甲が下向きになってしまうとその分、右手は上から被せて握る形でスウィングを始めるのでクラブがアウトに上がり、ダウンスウィングでもアウトから入ってしまうのでアウト軌道になってしまいます。

画像: 左手の甲が下向きになると、右手は上から被せて握る形となる。結果、アウトサイドイン軌道になりやすい

左手の甲が下向きになると、右手は上から被せて握る形となる。結果、アウトサイドイン軌道になりやすい

こういったことから、Aのグリップでは、スライス回転のボールになってしまいやすく、つかまったボールが打てなくなってしまいます。

手のひらでクラブを握っている方は、イラストBのように指の付け根でクラブを握りましょう。こうすることで手とクラブが密着するのでクラブの動きを固定することができます。

画像: イラストB:指の付け根でクラブを握ると、手とクラブが密着しクラブを固定でき、左手の甲が下側を向くこともない。結果スクエアフェースを保ちやすい

イラストB:指の付け根でクラブを握ると、手とクラブが密着しクラブを固定でき、左手の甲が下側を向くこともない。結果スクエアフェースを保ちやすい

左手のグリップができたら、右手は少し下から左手に添えるようにして握りましょう。こうするだけで正しいオンプレーン軌道を確保できるようになります。このようにグリップはクラブの動きに大きな影響があります。上記を参考に1度グリップを見直してみましょう!

画像: 左手は指の付け根でクラブを握り、右手は少し下から左手に添えるように握ろう。すると正しいオンプレーン軌道を確保できるようになる

左手は指の付け根でクラブを握り、右手は少し下から左手に添えるように握ろう。すると正しいオンプレーン軌道を確保できるようになる

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