
もはや“定位置”といってもいいリーダーボードの一番上に躍り出たスコッティ・シェフラー(撮影/姉崎正)
3連続を含む8バーディ(1ボギー)を奪って7アンダー64をマークしたシェフラーがただひとりスコアを二桁台(10アンダー)に乗せ、92年のニック・ファルド以来のイングランド勢チャンピオンを目指すマシュー・フィッツパトリックに1打差をつけ首位に立った。
64はコース新というだけでなく本人にとってメジャー大会での自己ベスト。持ち前のショット力に加えパッティングが冴え、ストロークゲインド:パッティングで全体の2位。グリーン上での好調なプレーが光っている。
公式YouTubeで2日目のハイライトをチェック!
World Number 1 LEADS THE OPEN | Round Two Highlights | The 153rd Open
www.youtube.com「スタート時点で好スコアが出そうだ、とかそういう予感はまったくありませんでした。すべてはコンディション次第だと思っていたので。練習場ではよく晴れていて半袖だったのにティーアップして辺りを見渡すと突然暗くなって土砂降りの雨が降り始めました」
「いったい、いつまで続くんだろう? と思ったけれど4、5ホールで止んでくれました。それ以降天気が回復したホールでは上手くプレーできて良かった」

トラブルになりかけてもなんなくセーブするシェフラー(撮影/姉崎正)
初日も3アンダー6位タイと悪くはなかったが2日目は「フェアウェイヒットが増えてアイアンも素晴らしいショットがいくつかあって、パットも何個かカップインすることができました」と至極当然の解説を普段と変わらず淡々と、そして冷静に口にしたシェフラー。
大会前は「なぜ自分はこんなに全英オープンに勝ちたいんだろう? 喜びはほんの数分なのに」と哲学的な疑問を打ち明けたが、いざ試合が始まれば彼を悩ませる疑問や葛藤は霧散するものなのかもしれない。

スタンスを何度も確認しながら難しいアプローチをするマキロイ。観客の大歓声に応えて逆転優勝なるか!?(撮影/姉崎正)
今季メジャー2勝目を目指す最大のライバル、ローリー・マキロイは地元の盛大な応援を受けながら2アンダー69をマークし通算3アンダー12位タイにとどまっている。
地元の大歓声を受けるマキロイの1番ホールをチェック【U-NEXTゴルフの公式Xより】
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x.com残り2日世界ランク2位(マキロイ)の逆襲はあるのか? それとも同ランク1位のシェフラーが王道のゴルフで戴冠するのか? 本人のいうように気まぐれなリンクスでの結果はコンディション次第なのかもしれない。
ちなみに世界ランク1位で全英オープンを制したのは過去タイガー・ウッズ(00年、05年、06年)ひとりだけ。シェフラーは史上2人目の世界No.1での優勝を狙うことになる。