カリスマコーチ・江連忠プロのレッスンを漫画化した「江連忠 新・モダンゴルフ」。その作中で紹介されていた、飛距離アップにつながる「地面と重力」を意識した構え方・振り方を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた!

地面を意識して立とう

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。全てのゴルファーに等しくあるものって何かわかりますか? 週刊ゴルフダイジェスト7/29号の連載マンガ「江連忠 新モダンゴルフ」によると、それは”地面と重力”だそうです。そのふたつをしっかりと意識できればショットは安定して、飛距離も伸びるのだとか。いったいどういうことなのか、マンガの内容を試してみました。

画像: 江連忠プロのレッスンを漫画で分かりやすくお届けする「江連忠 新・モダンゴルフ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中

江連忠プロのレッスンを漫画で分かりやすくお届けする「江連忠 新・モダンゴルフ」は週刊ゴルフダイジェストで連載中

マンガの中で江連プロは「地面と重力」はタイガーやシェフラー、そして僕たちアマチュアにも等しくあるものだと言っています。それってどういうことなのでしょうか?

まず地面ですが、みなさんは地面を意識して立っていますか? 地面をしっかり感じながら立てていないことがボールが曲がる原因だと江連プロは言っています。例えば傾斜地で上手く立てていなかったり、スウィング中に軸がぶれたり。ゴルフコースというのは基本的に全て傾斜地ですから、地面を感じるということがとても重要なんですね。

ではどうすれば地面を感じられるのでしょうか。まずは目をつぶって、真っすぐ頭のてっぺんから体の中心を通り、地面に向かって軸が突き刺さるイメージで立ちます。そうすると背筋が伸びて姿勢が良くなるんですね。その意識のままアドレスをすると、しっかりと地面を感じた構えになります。

画像: 目をつぶり、頭のてっぺんから体の中心を通って軸が地面に刺さっているイメージで立つと背筋が伸びて姿勢が良くなる

目をつぶり、頭のてっぺんから体の中心を通って軸が地面に刺さっているイメージで立つと背筋が伸びて姿勢が良くなる

やってみましたが、確かに目をつむって立つだけで地面の傾斜を感じ取りやすくなりますね。これなら傾斜でもしっかりと地面を感じたバランスでアドレスができるような気がします。背筋もしっかりと伸びて、綺麗なアドレスになるし。これはラウンド中のルーティンに取り入れてもいいんじゃないかと思いました。

画像: (左)普段のアドレスは少し猫背なんです。(右)姿勢の良い状態のままアドレスをすると、とてもカッコいいアドレスに

(左)普段のアドレスは少し猫背なんです。(右)姿勢の良い状態のままアドレスをすると、とてもカッコいいアドレスに

重力を使えているかチェックする方法

そして重力ですが、スウィングの時にしっかりと重力を使って腕が振れていると飛距離が出るということです。非力な女子プロが250ヤード飛ばせるのは、重力を利用しているからということなんですね。

マンガには重力が使えているかどうかを試す方法が載っていました。まず地面にボールを1個置き、右手にもボールを1個持ってアドレスを取ります。そしてそのまま右手でテークバックをして、しっかりとトップを作り、ダウンで手に持ったボールを地面にあるボールに当てるように投げつけます。これでボール同士が当たると、しっかりと重力を使えているということだそうです。

画像: 右手にボールを持ち、テークバックをして、地面に置いたボールに当てるように投げつける。これで地面のボールに当たれば重力が使えているということ

右手にボールを持ち、テークバックをして、地面に置いたボールに当てるように投げつける。これで地面のボールに当たれば重力が使えているということ

この時に地面のボールよりもターゲット方向に投げたボールが着弾してしまう人は力んでいるという証しだそうです。また地面のボールのターゲットと逆方向に着弾する場合は、手打ちになっている証拠だそうです。そして地面のボールよりも自分寄りや、遠くに着弾する場合は腕のプレーンの乱れが原因だということです。力まず、重力を使って腕が振れれば、ボールには簡単に当たると江連プロは言っています。

画像: ボールが落ちる位置で、自分のスウィングの状態がわかる

ボールが落ちる位置で、自分のスウィングの状態がわかる

さっそく自分がどうなるのか試してみました。自分では意外と最初からボールに当たっちゃうんじゃないかな~なんて思っていたのですが、そう上手くはいきませんでした。僕の場合はターゲットとは逆方向にボールが着弾したので、手打ちだということになりますね。確かに僕はかなり手を使って振っている感覚があるので、これは正しいのかも。重力で振り下ろすというよりも、手の力で振り下ろしているということでしょう。

なるべく手に力を入れないようにして、重力を意識しながら腕を振ると、さっきよりはボールに当たりそうになりました。2~3回やっていると、やっとボールに当たりましたが、毎回当たるって感じではなく、なかなか難しいです。

画像: 腕に力が入っていたり、手先を使っているとボールには当たらない

腕に力が入っていたり、手先を使っているとボールには当たらない

この重力を使って腕を振る感覚を持ったまま、クラブを持ってスウィングしてみると、今までとは少し感覚が違って楽にヘッドスピードが出るような感覚があります。フィニッシュまで気持ちよく振り切れるような感覚もありますね。この感覚がわかるようになると、いかに今までスウィング中に腕や上体に力が入っていたのかってことに気付きました。

この「地面と重力」の2つを同時に満たすドリルというのがあるそうなのですが、それは「素振り」。おそらくしっかりと地面を感じてアドレスをして、腕の力を抜いて振ればいいということなんですね。やはりなんでも基本の練習が大事ってことでしょう。

ぜひみなさんも一度「地面と重力」をしっかり感じて、それからしっかりと素振りをしてみてください。

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