全英オープンで全米プロに続くシーズン2勝目、通算4つ目のメジャータイトルを獲得したスコッティ・シェフラー。あまりの強さにライバルたちも白旗状態。連覇を逃し7打差の7位タイに終わったザンダー・シャウフェレは「みんな口にするのをためらっているけれど、彼はいままさにタイガーのようなプレーをしている」と指摘した。タイガーとシェフラー、どちらが強い?
画像: シェフラーとタイガーの奇跡的な共通点とは?(撮影/岩本芳弘)

シェフラーとタイガーの奇跡的な共通点とは?(撮影/岩本芳弘)

全英オープンの最終日の中継をしていたNBCはシェフラーとタイガーのデータを比較し奇跡的な共通点を発見した。

シェフラーが22年のマスターズでメジャー初優勝を挙げてから今回ロイヤルポートラッシュの全英で4勝目を挙げるまで1197日かかっている。

いっぽう偶然にもタイガーが97年のマスターズを21歳で初制覇してから00年に聖地セントアンドリュースの全英オープンで圧勝を飾るまでのメジャー4勝に費やした日数がまったく同じ1197日だったのだ。

タイガーとの比較が取り沙汰される頻度が高まっていることについてシェフラーは優勝会見でこう答えている。

「バカげていると思います。タイガーはメジャーで15勝もしているじゃないですか。僕はまだ彼の4分の1しか達成していない。タイガーは唯一無二の存在。僕が成長する上でインスピレーションを与えてくれた人です。あれだけ才能に溢れ優れたプレーヤーとの比較なんて意味はない。そんなことにはまったくこだわりません」

タイガーがゴルフ界に登場したころも人々は盛んに彼とジャック・ニクラスの比較をしたがった。

「どちらが強いか? なんて論争はナンセンス。時代もフィールドも違うんだから比べる方がおかしい」とグランドスラマー、ゲーリー・プレーヤーはよくそういっていたがタイガーとシェフラーの比較もまた然り。

データ的にはショット力が際立っているという共通点があるが、もっとも違うのは2人のプレースタイルだろう。

タイガーがティショットを曲げたりグリーンを外したりしながら、そこからミラクルショットでバーディを演出するドラマチックなプレーが持ち味だったのに対しシェフラーにミラクルはない。

着実にフェアウェイをとらえ多少ミスしてもきっちりグリーンに乗せてバーディ、あるいはパーをセーブする危なげないゴルフ。一部のファンや評論家から「退屈」「面白みがない」と評されることもある。しかし良い悪いではなくそれが彼のプレースタイルなのだ。

来年の全米オープンでシャフラーは史上7人目のキャリアグランドスラムに挑む。奇しくも最終日は彼の30歳の誕生日。最高のバースデープレゼントを自らに捧げることになるのだろうか?

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