アニカ・ソレンスタムが設立したANNIKA Foundation主催による女子ジュニアゴルフトーナメント「アニカ・インビテーショナル・アジア presented by サーティワン アイスクリーム」が今年日本で初開催される。場所は静岡県ファイブハンドレッドクラブ、日程は2025年10月14日(火)~17日(金)の4日間だ。

稲垣那奈子インタビュー

Q: まず、アニカ・インビテーショナルに出場しようと思ったきっかけを教えてください。

「ゴルフダイジェスト主催の試合で優勝して出場権が得られたので出場することができました。ただ、2018年、初めてのアニカ・インビテーショナル・アジアは中国開催だったので、治安とかも心配で行くのを悩んでいたのですが、海外の試合には興味もありましたし、思い切って出場してみようと」

Q:アニカ・インビテーショナル・アジア初出場初優勝。その時の思い出、海外での試合はいかがでしたか。

「海外の試合はそれが2回目でした。団体戦で一度海外の試合に出場経験があって、2回目の海外試合だったんですが、すごく楽しかったです。その時は、まだ英語もうまく喋ることができなかったのですが、ただただ楽しかった思い出があります。海外の子たちとすごく仲良くなりましたし、プレーしながらたくさん話して、それがすごく楽しくて、楽しくゴルフしてたら結果も優勝みたいな感じでした。最終日までずっとトップだったんですけど、最終日にアン・ホーユー(台湾)という選手が追い上げてきてて、最終ホールで手前から3メートルのバーディーパットを外したらプレーオフ、というパットを決めて優勝した記憶があります」

Q:アニカ・インビテーショナルでいろんな国の人たちと出会えたのも良い経験になりましたか。

「はい、そうですね。いろんな国から出ていますし、台湾とか韓国、中国もいましたし、インド、シンガポール、マレーシア、本当にいろんな場所に、いろんな友達ができてすごく楽しかったです」

Q:笹生優花プロとの出会いもアニカ・インビテーショナルと聞きましたがいかがでしたか。

「2018年中国でのアニカ・インビテーショナル・アジアで優勝して、2019年にアメリカで開催されるアニカ・インビテーショナル世界大会に出場したのですが、そこで優花と出会いました。そこで仲良くなって、翌年には、アニカ・インビテーショナル・アジア(中国)の試合前にフィリピンに行って、優花と一緒に10日間くらい練習して、そのまま中国に入りました。アメリカで優花に出会えたし、アメリカの方はアジアだけじゃなくて色んな国の子たちがいて、レベルも高くなってましたし、すごく楽しかったです。海外試合は私大好きなのでいつも楽しいです」

Q:アニカ・インビテーショナルに出場したことで、自身のゴルフ観や考え方とか、将来の目標など変化した事はありますか。

「出場するまでは、海外の試合に自分一人で行くという行動力みたいなものはあんまりなかったけれど、思い切ってアニカ・インビテーショナルに出場したら世界が広がりましたし、アニカ・インビテーショナル・アジアで優勝したから優花にも出会えているし、その後、自分の経歴に海外のトーナメント実績として残ったのも大学の進学に少し有利に働いた部分もあったので、自分の人生を大きくしてくれた、広げてくれた、視野を広げてくれたという感じですね」

Q:大会出場時、アニカとクリニックなどで触れ合いなどあったと思いますがいかがでしたか。

「ありました。アメリカ開催の時はショートゲームのレッスンだったのですが、全部英語なので、ところどころ怪しい、ちゃんとすべてを理解していたわけじゃないけれど、その時の自分には結構刺さって、いろいろ取り入れようって思った記憶がありますね」

Q:アニカが現役の頃を稲垣那奈子プロは知らないと思いますが、どういう選手かは知っていましたか。

「はい、もちろんです。私がプロになろうかなって思い始めた時に、宮里藍さんがテレビに映っていて、その時にアニカさんの話やビジョン54とかもいろいろ取り入れられていて、そういうことでアニカさんの存在を知りましたし、プレーを直接、あんまりテレビとかでも見たことがなかったんですけど、偉大な選手だなっていうのはあります」

Q:稲垣プロもアニカ・インビテーショナルでいろんなことを経験されたと思いますが、今後、次世代の選手たちがアニカ・インビテーショナルに出場した際に感じて欲しいこと、視野を広げて欲しいこと等あればお聞かせください。

「そうですね、やっぱり私は、海外の選手は、日本人選手とは違って、結構ダイナミックなスイングしていたり、型にはまらないようなゴルフをする子が特にジュニアの子が多くて、私が行った時もいろんなアプローチのバリエーションだったりとか、技術のスキルのバリエーションがたくさんあって、すごいなっていうのを率直に思った記憶があります。

やっぱりいつもやっている練習といつも出ている試合とこの仲間だけだと得られないような新しい観点だったり、価値観っていうのも得られますし、海外に行って、視野を広げて、自分もここに立ちたいって、まず思うことがすごく私は大切だなと思いますね。海外行くのは早すぎることはないので、チャンスがあれば常にトライすることは大切かなと思います。

私自身、アニカ・インビテーショナルに出場したことで、優花と出会えましたし、またアニカ・インビテーショナル・アジアでは、イン・ルオニン(中国)と2年連続最終日最終組で回ってて、彼女もすごくいいプレーをしてましたけど、やっぱり今あれだけ強い選手(2023年全米女子プロ優勝、7月16日現在世界ランク4位)になっているので、もっといろいろ盗んでおけば良かったなと思います。これから出る子たちには、同じフィールドのどこに未来の原石がいるのか分からないから、自分かもしれないし、だからたくさんいろんな選手を見て、勉強して、いろいろ吸収してほしいです」

Q: ありがとうございます。最後に、先日、JLPGAツアーで初優勝を飾りましたが、稲垣プロも今後は海外の試合への出場も目指していきたいところですか。

「目指したいですね。やっぱりこれだけたくさんの日本人選手が海外で挑戦して結果残してますからね。でもそれだけ日本のゴルフのレベルは高いんだなっていうのは実感していますし、ここの中でしっかり常にトップに居続けられるような選手であれば、もしかしたらチャンスがあるのかもしれないって思えるので、まずは日本で成績をしっかり残してですけど、いつかは海外ツアーに行きたいなと思います」

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