PGAツアーのレギュラーシーズン最終戦ウィンダム選手権が間もなく開幕する。上位70人が出場を許されるプレーオフシリーズ進出をかけた最後の一戦だ。目下ポイントランク81位につける久常涼にとっては正念場。オン・ザ・バブル(当落線上)のホイガード・ツインズ、目下85位のアダム・スコットの動向も気になる。
画像: 久常涼(左)と金谷拓実(右)、ともに厳しい条件だが「ウィンダム選手権」の成績次第でプレーオフシリーズ進出があり得る(撮影/岩本芳弘)

久常涼(左)と金谷拓実(右)、ともに厳しい条件だが「ウィンダム選手権」の成績次第でプレーオフシリーズ進出があり得る(撮影/岩本芳弘)

早くも大詰めを迎えたPGAツアー。ウィンダム選手権が終わると残すは3試合。フェデックス・セントジュード選手権(上位70名)、BMW選手権(上位50名)、ツアー選手権(上位30名)と1試合ごとにフィールドが絞られ年間王者を目指す戦いが繰り広げられる。

ウィンダム選手権に日本勢は松山英樹(ポイントランク23位)、久常(81位)、金谷拓実(132位)、大西魁斗(197位)の4人が出場するが、なんといっても注目は久常だ。

3月末からの2カ月は好調でたびたび上位争いに顔を出しトップ10に4回入りほぼプレーオフ進出を決めたかに思われた。来季すべてのビッグイベントに出場する権利を得るトップ50入りも夢ではない状況だった。

ところが6月に入ると調子を落とし6試合で予選落ち2回、最高位が47位タイと低迷が続き前週の3Mオープンも初日に出遅れ決勝ラウンド進出を逃してランキングを81位まで落とし、レギュラーシーズン最終戦を迎えることになった。

プレーオフ進出には今大会で最低でも6位タイ(3人以内)に入らなければならない。条件は厳しいがラストチャンスでのどんでん返しを期待したい。

松山は最終戦のツアー選手権出場は確実。金谷は優勝しなければプレーオフには進出できない。大西は残念ながら優勝してもトップ70には届かない状況だ。

ビッグネームも決して安泰ではない。60位につけるトニー・フィナウは今大会で12位以内なら他の選手の結果に関わらずプレーオフに出られるが、61位のリッキー・ファウラーは計算上23位以内に入らないと確定ではない。106位のマックス・ホーマも優勝以外プレーオフに進出する術はない。

意外なのはアダム・スコット。現在85位でプレーオフ進出には2人以内の3位タイの成績が必要だ。

双子の兄弟として初めて全英オープンに参戦し14位タイと16位タイに入ったデンマークのニコライ(71位)&ラスムス(82位)のホイガード兄弟も注目されている。

ニコライは63位タイ以内、ラスムスがプレーオフに進出するためには4位タイより上に入らなければならない。

大会優勝の本命はライダーカップの米チームキャプテンでポイントランク10位につけるキーガン・ブラッドリーと今季好調のベン・グリフィン(フィールド最高の7位)だが、優勝争いも去ることながらプレーオフ進出を懸けた戦いも要チェックだ。

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