国内女子ステップ・アップ・ツアー第12戦「カストロールレディース」が7月30日~8月1日の3日間、千葉県・富士市原GCで行われた。最終日は台風9号の影響もあり、雨風が吹き荒れる不安定な天候となった。そんな中で注目を集めたのが最終日最終組、2位タイでスタートしたルーキーの水木春花に注目した。

「悔しいけど、やれることはやりました」

画像: 1番、2番ホールをバーディスタートで始まり、好調の水木だったが……(撮影/加藤晶)

1番、2番ホールをバーディスタートで始まり、好調の水木だったが……(撮影/加藤晶)

同ツアーの第3戦「フンドーキンレディース」でプロ初優勝を果たした水木は、同期の中では優勝一番乗り。ステップ2勝目を狙い、1番、2番ホールでバーディスタート。そのまま首位に立つと安定したゴルフで最終ホールまで首位を守っていた。ところが、18番(422Y・パー4)のパーパットを外し、痛恨のボギー。一組前の大久保柚季に逆転負けを喫した。試合後、本人に話を聞いた。

「悔しいですけど、今日やれることは全部やりきりました。(大久保)柚季ちゃんのほうが上手かっただけです。正直、18番ホールは自信がありませんでした。17番(480Y・パー5)でバーディが取れたら、私に風が吹くって思いましたが、17番でピンそばにつけて、バーディパットが入ったと思ったのにカップに蹴られてしまって……。そのとき、優勝は私じゃないかもって感じたんです。入ったと思ってガッツポーズまでしかけたんですけど、ボールがグルンと回って出ちゃいました。17番はみんなバーディを取るホールなので、取れなかったのは大きかったです。最終ホールで1打リードしておかないと優勝は厳しいって思っていましたから。

画像: 「課題はショートパットです」18番のパーパットを惜しくも外してしまう(撮影/加藤晶)

「課題はショートパットです」18番のパーパットを惜しくも外してしまう(撮影/加藤晶)

18番の2打目は考える前に打ちました。考えるとピンを狙ってしまうと思ったからです。花道でいいと思ったのにピン(右手前)のほうに飛んでいきました。3打目はラフからのアプローチでしたが、どうせボギーならカップを狙えばよかったって後悔しました。いつもガッツいて自滅することが多かったので、この試合は自分の気持ちを抑えながらプレーしていました。ですが、ガッツいて負けるほうが悔しくないんだって勉強になりました。攻めた結果が悪くても後悔は残らないんです。最後のアプローチはパンチが入ってオーバーするイメージが消せなかったですね。それでちょっと緩んでしまいました。

自分の課題はショートパットです。今日も全然外していなかったんですけど、最終ホールだけ外しました。100%決められる自信を持って打てていたら、入っていたと思います。緊張した状況でも自分らしくプレーする。そこはまだまだ伸びしろがあると思っています。

画像: 優勝は逃してしまったものの、プロテスト同期組で回った最終日は楽しかったという(撮影/加藤晶)

優勝は逃してしまったものの、プロテスト同期組で回った最終日は楽しかったという(撮影/加藤晶)

最終日はルーキー3人組でした。めちゃめちゃ楽しかったです。プロテスト同期ですし、(西澤)歩未ちゃんはプロになる前から仲良しでしたし、(平塚)新夢さんもテストに合格してからすごくよくしてくれてます。3人とも仲がいいんです。昨日の練習のときも明日が楽しみだねって言っていました。緊張感はだいぶほぐれましたね。ラウンドがすごく楽しかったです」

ーーステップ・アップ・ツアーは3週間のオープンウィークに入るが、この試合で課題を見つけたという水木。

「練習時にショットの感覚でつかみかけたものがあります。今まで左足の踏み込みが浅かったんです。もっと踏み込んだほうがいいショットが打てる、そう感じたんです。それを試合でも試してみたら、すごくよかったんです。その感覚をオープンウィークでつかみたいですね。あとは、トレーニングして、もっといいショットが打てるように調整していきたいです。次戦もステップ・アップ・ツアーです。試合までの準備をしっかりして、悔いが残らないプレーをしたいです」

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