「方向性と飛距離を平均的に上げてくれる1本」
連載70回目は、本試打企画の24回目に掲載されている「GOLF STUDIO OKIKO BALANCE 広島店」の山本修さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はロマロ『タイプR プラス』がオススメとのこと。
工房店主の山本さんがロマロ「タイプR プラス」の特徴を語る
「ロマロ『タイプR プラス』は、同シリーズの『タイプR』と比べてやや寛容性が高まっているので、どちらかというとやさしいモデルという立ち位置だと思います。このドライバーは他社ではあまりない構造で、フェース面は肉厚で硬く、フェース面外側(結合部分)は薄く軟らかくしてあります。フェース面を硬くすることで爆発的な飛びはなくなりますが、オフセンターヒット時にもたわみ過ぎずに真っすぐに弾かれますので、方向性安定に繋がります」と山本さん。

ヘッド:タイプR プラス/シャフト:Fabulous(ファビュラス)Ni-Ti Flash(40SR)
「そしてシャフトは片山晋呉プロ監修の『Fabulous(ファビュラス)Ni-Ti Flash(40SR)』です。このシャフトは変形しにくい超弾性カーボンを使用しており、形状記憶合金も入っているので復元しようとする力が強く、様々なヘッドスピード帯に対応できます。またシャフト自体が軽いため自然とヘッドスピードが出て飛距離が出ますし、ヘッド自体の直進性によって方向性をカバーしているため、特にアベレージゴルファーがスコアを伸ばせるクラブに仕上がっています。ティーショットのOBでスコアを崩してしまうアマチュアが多いと思いますので、悩んでいる方にはぜひ試していただきたいですね」とシャフトとヘッドで補い合う形で効率的に飛んで曲がりづらいクラブだと語った。
「寛容性が高く、低スピンで飛ばせるクラブ」
ロマロ「タイプR プラス」ドライバーの印象を堀越プロに聞いた
「以前もロマロのドライバーを試打したことがありますが、『ロマロ タイプR プラス』はやや大きく見えるヘッド形状で、構えた時の安心感がありますね。以前の『タイプR』は455㏄と投影面積が僅かに小さいのですが、今回のモデルは460㏄と一般的な投影面積と大きめで、フェース面、そしてロフトが10.5度しか販売されていないことからも寛容性をさらに高めたモデルといった印象です。実際に慣性モーメントが大きくなり、『Wチタンカップフェース』構造というフェース面中央は硬く、外側に軟らかいフレームを追加する技術によって芯を外しても真っすぐに弾かれるように設計されているそうです。飛距離と方向性を同時に手に入れることは難しいですが、このクラブは同時に手に入れることができそうな気がします」と打つ前の感想を述べる堀越プロ。
「タイプR プラス」のキャッチコピーには「暴れる打点を一撃の飛びへ」と謳っており、昨今の10Kの考え方とは違い、打点による寛容性の高さで曲がりを抑え、かつ飛ばせるドライバーを目指して開発されている。

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属
HS42m/sで試打した5球の平均値
「いつも通り42m/s前後で打つとやや弾き感を感じるものの、打感はシャープで心地よいですね。そして弾道は力強い低スピンの弾道で、打ち出し角も適度にとれています。そして適度なつかまりと、ボール初速が早いので飛びの要素を満たしていると言えます。シャフトが40g台とやや軽めですので、ヘッドスピード36m/s前後で打ってみたところ、打ち出し角が16度台を連発し、低スピンながらもキャリーを出して強い球で飛ばすことができました」とヘッドスピードに対して良いデータが取れたことを強調した。
ヘッドスピード42m/s前後の場合
●キャリー/235.4Y
●総飛距離/246.3Y
●ボール初速/62.5m/s
●打ち出し角/14.1度
●スピン量/2448rpm
ヘッドスピード36m/s前後の場合
●キャリー/192.5Y
●総飛距離/195.7Y
●ボール初速/52.1m/s
●打ち出し角/16.7度
●スピン量/2252rpm
「シャフトはTRPXの『Fabulous Ni-Ti Flash(40)』というシャフトで、軽量ながらも先端部分の剛性が高く感じます。シャフト名にある『Ni-Ti(超弾性線)』は復元性の高い特殊金属を指しており、1.2ミリピッチで配列していることで当たり負けしないように開発されており、様々なヘッドスピードに対して使用できるように研究されているのだと思います」
総評

「やや軽めのシャフトですが、先端が暴れる感触はなく、しっかりと飛距離を出すことが出来ました」(堀越)
「ロマロヘッド×TRPXシャフトの組み合わせは、ヘッドで方向性をしっかり担保しつつも、軽量ながらも先端剛性が高いシャフトを挿すことで安心して振り切れる組み合わせだと感じました。高打出しと低スピン、そして初速が出ていることで安定してキャリーを出すことができますし、打点がブレた際にもある程度の範囲で収まってくれるので、ドライバーの方向性や飛距離に悩む方には一度試していただきたい組み合わせです」
GOLF STUDIO OKIKO BALANCE 広島本店
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