2025年8月5日現在。全英シニアオープン、ステイシュアPGAシニアチャンピオンシップという2つのメジャートーナメントを終え、日本に帰ってきました。結果は2週連続の予選落ち。いちばん頑張りたかった試合で頑張れなかったことでちょっといじけていますが、今回と次回はこの試合を振り返ってみたいと思います。
画像: 慣れていないは言い訳! 横田真一、メジャーで2連続予選落ちも“山下美夢有の活躍”で得た気づき【ヨコシンの欧州レジェンズツアーレポート「夢に向かって」 #16】

横田真一(よこたしんいち)

72年生まれ。53歳。専修大学ゴルフ部出身。95年にツアーデビューすると、その年にシード権を獲得し、97年の全日空オープンで初優勝を飾る。その後、アプローチイップスに悩むも、10年のキヤノンオープンで13年ぶり2度目の勝利を挙げた。40歳をすぎてから順天堂大学院・医学研究科に入学し、2年間の修士課程を修了するなど、知見を深める努力も怠らない個性派プロゴルファー。現在は、日本と欧州のシニアツアーに参戦しながら、YouTuberとしても活躍中。

横田真一チャンネル

ステイシュアPGAシニアチャンピオンシップが行われた、トランプ・インターナショナル・ゴルフリンクスは、あのドナルド・トランプ大統領が2012年に建設したリンクスコースです。今回は、新しく造られた18ホールが8月13日にオープンするということで、トランプさんがお披露目で来場。厳戒態勢からのスタートとなりました。

トランプ大統領来場で厳戒態勢!【横田真一チャンネル】

画像1: トランプ大統領とツーショット!? 緊張感漂う状況に横田大興奮!? 練習中に全選手ロックダウン!? ドナルド・トランプとの2ショットは叶うのか? #トランプ大統領 #ヨーロッパシニア #レジェンドツアー www.youtube.com

トランプ大統領とツーショット!? 緊張感漂う状況に横田大興奮!? 練習中に全選手ロックダウン!? ドナルド・トランプとの2ショットは叶うのか? #トランプ大統領 #ヨーロッパシニア #レジェンドツアー

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画像: トランプ・インターナショナル・ゴルフリンクス! 美しくも激ムズなコースでした

トランプ・インターナショナル・ゴルフリンクス! 美しくも激ムズなコースでした

さて、そのゴルフ場ですが、写真を見てもらえばわかるように、伝統的なリンクスのデザインを継承したとても美しいコース。ただ、これがまぁ激ムズなのです。風は爆風、両サイドにヒースが群生しているので左右のミスが許されない。その中で、いちばん難しい(風が体の回転を妨げ、球の曲がりが大きくなりやすい)左からのアゲンストが8ホールくらい続く……。とにかく、ちょっとでも球を吹かせば驚くほど曲がるし、ヒースに捕まればそこから1打で出せるとは限らない。

さらに、ヒースに入ると暫定球を打つのですが、球が見つかって打てないとわかると、暫定球は使えないので、また元の場所に戻って打ち直さなくてはいけない。でも、その打ち直しがフェアウェイをキープする保証はないわけです。

こういうプレーが続くと、心のエネルギーが少しずつ奪われていきます。残り5ホールあたりでは、予選通過のチャンスがあるにもかかわらず、歩くスピードが遅くなるほど気持ちが萎えていまい、アグレッシブなプレーを続けることができなくなってしまいました。

ステイシュアPGAシニアチャンピオンシップ2日目のプレーを【横田真一チャンネル】でチェック

画像1: ヨーロッパメジャー2戦目 2日目前半 ステイシュアPGAチャンピオンシップ 難しすぎるコースのせいで7ホールが短縮!? このチャンスを活かし横田はスコアを出すことができるか? #ヨーロッパシニア www.youtube.com

ヨーロッパメジャー2戦目 2日目前半 ステイシュアPGAチャンピオンシップ 難しすぎるコースのせいで7ホールが短縮!? このチャンスを活かし横田はスコアを出すことができるか? #ヨーロッパシニア

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練習日の天候は穏やか!? インコース9Hをチェック【横田真一チャンネル】

画像1: PGAチャンピオンシップ! ヨーロッパメジャー第2戦の練習ラウンド 後半IN9ホールを解説! リンクスコースってこんな感じになってるの知らなかった! #ヨーロッパシニア #レジェンドツアー www.youtube.com

PGAチャンピオンシップ! ヨーロッパメジャー第2戦の練習ラウンド 後半IN9ホールを解説! リンクスコースってこんな感じになってるの知らなかった! #ヨーロッパシニア #レジェンドツアー

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結果は、予選2日間で16オーバー。2打足りずに予選落ち。シニアの試合とはいえ、世界の名だたる選手たちがプレーしてカットラインが14オーバーなのですから、その難しさはわかってもらえると思います。

でも! それにしてもボクは悪すぎた。難しいのはボクだけじゃないわけです。みんな曲がるし、思うようにプレーできない。そういう我慢大会なのに、ボクはそれに耐えられなかった。そういう自分の弱さを露呈してしまったというか、弱い部分をつつかれているようで、本当にがっかりしています。

2日間で2打ということは、1日たった1打減らせばよかったわけです。そうすれば予選は通過できたのです。どんなに打ちのめされようと、萎えず、くじけず、一生懸命にプレーすれば、それはできたはず。あれだけたくさんミスをしたのですから、1打くらいは失わずに済んだはずなのです。でも、それができなかったのは、ボクが弱かったせいなのです。

よく、リンクスでスコアを作れないと、「慣れていないから」と言うことがあります。でも、ステイシュアPGAシニアチャンピオンシップと同じ週に行われたAIG女子オープンでは、山下美夢有選手が優勝し、日本人選手が大活躍しました。それを見て、ボクは「慣れていない」はただの言い訳なんだ、ということに気づかされました。

今回、メジャートーナメントに出場するというボクの夢は叶いました。でも、出場するだけでは意味がありません。来年、またこの舞台に戻って戦い、結果を出す。それを目標に残りの試合を戦っていきたいと思います(次回へ続く)。

写真/本人提供

※2025年8月6日13時30分、一部加筆修正しました。

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