
タイガー・ウッズに憧れてプロゴルファーを志す。09年には世界アマチュアランキングで1位に上り詰めた
デュビソンといえば14年、世界ランク上位64人しか出場できないWGCアクセンチュアマッチプレー選手権で決勝戦に進出して注目を集めた選手。ジェイソン・デイとの決勝マッチでは砂漠の荒地(ダブマウンテンGC)からミラクルショットを連発し、障害物をものともしない果敢なプレーで、プレーオフ5ホール目で辛くも勝ちを収めたデイに「信じられないしぶとさだった」といわしめた人物だ。
13年と15年に欧州屈指の高額試合であるトルコ航空オープンで優勝し、14年には全英オープンと全米プロでトップ10入り。ライダーカップでは1勝1分、負けなしでポイントを稼ぎチームの勝利に貢献した。
20代で大活躍しながら30代は低迷。2022年のBMW PGA選手権で予選落ちし、その年末に33歳で理由を明かさず現役引退を表明した。そして35歳になった今年地元で開催されたビアリッツカップに主催者招待で出場し、最終日(3日目)61の猛チャージでプレーオフに進出。2ホール目でバーディを奪って栄冠に輝いた。
「いいパットを打っても入るかどうかはコントロールできない。上りのパットは苦手だけれど今日は最高の締めくくりができた」とトロフィを掲げた。
しかし優勝賞金7600ユーロ(約130万円)は「個人的な信念に基づいて」受け取らず。代わりにプレーオフで敗れたスペインのホルヘ・マイカスが賞金を獲得した。
マッチプレーでデイを苦しめたころは長髪でアイドルのようだったが10 年以上経過し年相応の普通のおじさんになったデュビソン。
今回は主催者である友人に頼まれて駆け付けたようだが再び競技に復帰するかどうかはわからない。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19日&26日号「バック9」より