
またしてもPGAツアー初優勝を逃したトミー・フリートウッド。どんなときでもファンサービスは欠かさないナイスガイの戴冠はいつになるのか……(PHOTO/Getty Images)
DPワールドツアーで8勝を挙げながらアメリカで勝てないのは“ツアーの七不議“と称されるフリートウッドは単独トップの座をキープした3日目こんなことを語っていた。
「勝てる可能性がまったくないより、あと一歩まで迫って負けるほうがいい」
優勝を逃すシナリオを想定していたわけではないだろうが、勝てなくてもチャンスを作り続けることが重要なのだと自らにいい聞かせるようだった。
最終日は苦しみながらもなんとかトップを守り続けた。しかし獲りたい16番パー5でバーディを奪えず、難しい17番で2メートル強のパーパットを外しボギー。16&17番バーディのスポーンと14番から4連続バーディを奪ったローズに抜かれ1打差の3位タイに終わった。
思えばトラベラーズ選手権でも終盤3打のリードを守り切れずキーガン・ブラッドリーに優勝を譲った。
「前回(トラベラーズ選手権)もいいましたがポジティブな面はたくさんあったと思います。
でもいまは言葉が見つかりません。今日の経験を活かして前に進み続ける努力をするのみです」
この大会ではセントジュード小児病院の子供がホールアウトしてくる選手を出迎えるのだが、
ほとんどの選手が子供と握手またはハグするだけだが、フリートウッドは惜敗を喫した直後なのに出迎えた女の子を抱きしめそっとボールを手渡す気遣いを見せ女児を喜ばせた。
最終組を同じイングランドのローズと回り大きな声援を受けたことも敗戦後ポジティブな心境でいられる要因なのだという。
「ファンの皆さんが支え応援してくれる限り、
選手は誰もがポジティブな面を見つけることができるしょう。応援してもらって本当に幸せでした。とても感謝しています」
「まるで(初優勝を目指す)この道のりを一緒に歩んでいるみたいでした」
スポーンとのプレーオフ3ホール目で鮮やかなバーディを決め今季初の40代覇者&ツアー12勝目を挙げたローズについても「45歳になってもまったく衰えていない。ゴルフへの向き合い方、モチベーションの作り方も素晴らしいしゴルフ界でもっとも尊敬する人のひとりです」と称賛した。
ツアー162試合で2位が6回、トップ10入りが25パーセント超え(43回)のフリートウッドは初勝利に向け前を向き続ける。
ジャスティン・ローズが優勝した最終日のハイライトを公式YouTubeでチェック
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