
ポイントランク48位に入り今週の「BMW選手権」と来季のシグネチャーイベントの出場権を得たリッキー・ファウラー(写真は25年全英オープン、撮影/姉崎正)
予選落ちは2回だけ。しかしトップ10は1回。ポイントランク64位で今大会にコマを進めたファウラーは4日間60台を並べ通算10アンダー6位タイで今季のベストフィニッシュ。
結果、ポイントランクは16ランクアップの48位。昨年100位台でプレーオフ進出を逃したが土壇場のチャージで目標だったトップ50入りを決めた。
シグネチャーイベントへの出場の道を閉ざされた今年ファウラーは推薦出場の道を模索しトーナメントディレクターたちに直談判。
レターを送ったり電話をかけたりしてジェネシス招待やRBCヘリテイジ、メモリアルトーナメントなどの出場を取り付けた。
しかし来年は「レターを送ったり電話をかけたりして推薦をお願いしなくて良いのがすごくうれしい」と喜びを噛み締めた。
プレッシャーがかかる最終日は優勝も狙えるが1つでもスコアを落とせば即圏外の崖っぷち。最終ホールで3.5メートルのパーパットを外せばトップ50入りを逃すところだった。
「自分がどの位置にいて、何位に入らなければ道が閉ざされる、ということは十分わかっていました。一緒に回った(クリス)カークと“来週(BMW選手権)のティータイムを勝ち取るぞ“と励ましあいながらのプレーでした」
残念ながら9位タイに終わったカークは51位とあと一歩足りず圏外に去った。
いっぽう48位につけていたジョーダン・スピースは今大会38位タイに終わりポイントランク54位に後退。
大会前は「ライダーカップでキーガン(ブラッドリー)がプレーイングキャプテンを務めるのは大変だからやめたほうがいいと思う」とやんわり自分を推薦して欲しいとアピールしていたが、結局トップ50を逃した。
圏内から圏外に押し出されたのはオルドリッチ・ポトギーター(43位→52位)、ジェイク・ナップ(47位→55位)、さらにウィンダム・クラークも49位から56位に転落した。
次週のBMW選手権ではトップ30までフィールドが絞られ最終戦のツアー選手権は上位30名の戦いとなる。ちなみに連覇を逃した松山英樹(17位タイ)は21位と順位に変動はなかった。