
松山英樹が4位に浮上!(PHOTO/Getty Images)
ロバート・マッキンタイア:炎のパットから最高のアイアンプレーへ
初日「62」を叩き出し単独首位に立ったマッキンタイアは、2日目も「64」と安定したスコアをマークし、通算14アンダーで首位の座をがっちりキープ。彼は「この2日間、素晴らしいプレーができた」と振り返り、初日のパッティングの好調から、この日は「アイアンプレーが格別だった」と手応えを語った。
先週の「ウィンダム選手権」以降、アイアンの調整に時間を費やしてきたというマッキンタイア。特に、ケイブスバレーのタイトで高速なグリーンに対応するため、調整を行ってきた。「グリーンは非常に傾斜があり、速い」と述べ、正しいラインとスピードを合わせることが重要だと話す。また、スコットランドのリンクスゴルフから、アメリカの高速グリーンへの適応は「少しの再調整が必要だったが、もう慣れた」と自信をのぞかせた。
コースマネジメントについても言及し、フェアウェイを外してもスコアをまとめられたことについて、「安全なサイドに外している」と語り、あらかじめミスを想定し、よりスマートなターゲットを選んでマネジメントしているといえるだろう。
また、松山英樹との同組でのプレーについて問われると、「パートナーが良いプレーをしていると、自分もそれに触発されるものだ。松山が良いショットを打つのを見ると、それが自分を少しだけ楽にしてくれる」と述べ、お互いに良いプレーを見せ合うことが、良いスコアにつながる相乗効果を生んだと分析した。
マッキンタイアは、プロになってこれほどのリードを築いた経験はないと認めつつも、「まだ36ホールが終わっただけだ」と気を引き締めている。今後の過ごし方については「コーヒーを飲んで、夕食をとり、リラックスしてゴルフを見る。家族や友人と話して、コカ・コーラを数本飲んで寝るだけだ」と、いつも通りのルーティンで週末に臨むと語った。
スコッティ・シェフラー:雨で変わったコースと忍耐のラウンド
初日を4アンダーで終えたスコッティ・シェフラーは、2日目を5アンダーの「65」でラウンドし、通算9アンダーで単独2位につけた。しかし、シェフラーはラウンド後、コースが「上り坂の戦い」になったと表現した。
初日の午後に降った大雨により、コースは大きく変化したという。「通常、早い時間にプレーする方が簡単だが、昨日はコースが硬く、その後雨で全てが軟らかくなった。午後の選手には少し楽になったことは分かっていた」と述べ、自身の初日と2日目の状況を客観的に分析した。
2日目の18番の難しいパットについて「多くの傾斜があり、フリンジに近づくほどブレークが大きくなるパットだった」と説明。難しい状況でもパーセーブできたことについて「良い仕事ができた」と満足感を示した。
また、マッキンタイアが通算14アンダーまで伸ばしている状況について聞かれると、「あまりにも考えすぎだ。次だ」と短く答え、目の前のプレーに集中する姿勢を強調した。
ラドビッグ・アバーグ:スウィングの改善とコースの評価
ラドビッグ・アバーグは、2日目を「64」で回り、通算8アンダーで3位に浮上した。彼はこの日の好スコアについて「ドライバーでフェアウェイに多く打てたことが、ラウンドを非常に楽にしてくれた」と語り、特にバックナインでの安定したドライバーショットを評価した。
スウィングの「悪い癖」を修正したことが、最近の好調につながっているという。具体的には、ダウンスウィングでの「ウィークフェース(フェースが寝すぎること)」を改善したことで、「体をしっかりターンさせることができ、よりボディを使ったゴルフができるようになった」と述べた。
アバーグはコースの印象について、「タフなコースだ。ドライバーの精度が非常に重要で、フェアウェイバンカーはペナルティが大きい。グリーンは転がりが良く、傾斜があり、下りのパットは速い。正しい場所にボールを置くことが重要だ」と、緻密なプレーが求められることを示唆した。
週末の展望:マッキンタイアを追うシェフラー、アバーグ、そして松山英樹
週末は、首位を独走するマッキンタイアを、シェフラー、アバーグ、そして4位に浮上した松山英樹が追いかける展開となる。特に松山英樹も2日目に「64」を叩き出し、トップ3との差を詰めている。シェフラーが「考えすぎない」と語るように、各選手が目の前のプレーに集中し、いかにマッキンタイアを捕らえるかが勝負の鍵となるだろう。