伸び切った夏ラフからの脱出は困難。プロコーチ・大西翔太が教えてくれた夏ラフ脱出のコツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた!

夏ラフからの脱出ではセットアップが重要

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。グリーンになかなか乗らない僕たちアマチュアにとっては、アプローチってとても大事。しかしこの時期のボーボーに伸びた夏ラフって、打つのが本当に難しい。スッポリと沈んじゃうから、どうしてもラフの抵抗に負けちゃうんですよね。月刊ゴルフダイジェスト9月号の「大西翔太のSWING”ど真ん中”」という記事に夏ラフの打ち方が載っていたので、さっそくコースで試してみました。

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2025/9号で特集されていた「夏ラフの打ち方」を実践!

月刊ゴルフダイジェスト2025/9号で特集されていた「夏ラフの打ち方」を実践!

大西コーチによるとボールが見えないくらい夏ラフに沈んでしまった時は、まずはセットアップが重要だそうです。ボールを上げたくなるのでどうしてもフェースを開きがちになるのですが、芝の抵抗に負けないためにスクエアに構えたほうがいいということです。

画像: ボールが見えないほど夏ラフに沈んでしまった時は(左)のようにスクエアに構える。(右)のように開くと芝の抵抗に負けてしまう

ボールが見えないほど夏ラフに沈んでしまった時は(左)のようにスクエアに構える。(右)のように開くと芝の抵抗に負けてしまう

さらにボールに直接コンタクトしやすいようにボール位置は少し右寄りにして、ハンドファースト気味に構え、ヘッドが上から入りやすいようにします。アドレスで勝手に上からクラブが入る形を作るということが大事なんだそうです。

そして打ち方ですが、ボールが沈んでいると振り抜こうとしても芝の抵抗で振り抜けないので、インパクトして終わりのイメージがいいそうです。インパクトがフィニッシュというイメージなんですね。無理にインパクトで止めるということではなく、フォローは惰性でヘッドが出る感覚。あくまでもインパクト重視で振るのが大事だそうです。

インパクトは鋭角にヘッドを入れて、ボールに直接コンタクトするという意識を持つことが大事。できるだけフェースとボールの間に芝が入らないというのが理想だそうです。

グリップは芝の抵抗に負けないように、いつもよりもしっかりと握ったほうがいいそうです。ストローク中のグリップ圧を変えないということも大事なんだとか。

画像: 芝の抵抗に負けないようにいつもよりしっかりとグリップする

芝の抵抗に負けないようにいつもよりしっかりとグリップする

セットアップができて鋭角にボールに直接コンタクトできれば、ボールを前に飛ばすことができるので、脱出すらできないという最悪のミスは防げます。ボールが強く出てしまうために距離感を合わせるのはなかなか難しいので、とりあえずは脱出を最優先に考えるべきということです。

実際にやってみると……

実際にコースのラフから打ってみました。ハンドファーストに構え、フェースはスクエアにセットします。スクエアのほうがなんだか抵抗が大きくなりそうな気がするのですが、どうなんでしょうか。そして少し鋭角にクラブを入れてボールに直接コンタクトすることを意識して打ちました。確かにこれだとボールが結構勢いよく飛び出してくれて、ラフからの脱出には成功しますね。

画像: ハンドファーストに構え、鋭角にヘッドを落としてボールに直接コンタクト。フォローは惰性でヘッドが出るような感覚

ハンドファーストに構え、鋭角にヘッドを落としてボールに直接コンタクト。フォローは惰性でヘッドが出るような感覚

僕は深いラフだと少しフェースを開いてスパッと振り抜くイメージだったのですが、それをやってみると芝の抵抗に負けてボールが出てくれません。また、だるま落とし的な当たり方になってしまうこともありました。やはりフェースは開かずにボールに対して鋭角に打ち込むほうが良さそうです。

インパクトで終わりというイメージも良かったですね。無理に振り抜こうとすると抵抗に負けてしまうので、強くインパクトするということを考えたほうが良さそうです。一番ダメなのはやはりインパクトが緩んでしまうこと。どうしても強く打ち込むと飛び過ぎてしまうんじゃないかという気がして、インパクトでスピードが落ちがちです。そうなると完全に抵抗に負けてしまいボールは飛んでくれません。思い切ってボールにコンタクトしていくことが大事ですね。

そして距離感ですが、やはりこれはなかなか難しい。どのくらい抵抗があるかというのは打ってみないとわからない部分もあるので、まずはしっかりと打ち込んでラフからの脱出を考えるのが一番ですね。ただ、ある程度練習を積んでいくと、打ち込むときの力加減で多少の調整はできそうな感じがします。ライの見極めをしっかりとして、どのくらいの抵抗がありそうかということが分かれば、少しは力加減とかが分かりそうです。とにかくいろんなライで打ってみて経験を積むってことが大事だと思いました。

画像: どの程度のラフなのかしっかりと見極めて、いろいろなライから打ってみるということが大事

どの程度のラフなのかしっかりと見極めて、いろいろなライから打ってみるということが大事

夏ラフからの打ち方を今回試してみましたが、セットアップと鋭角な打ち方ができるようになると、脱出だけはある程度簡単にできるようになりました。まずは脱出して大叩きを防ぐというのが一番大事ですから、まずはみなさんもやってみてください。結果として少しでも寄ればいいかな~くらいの感じがいいでしょうね。

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