重心を下げ、上体と腕がひとつのパーツになるようなイメージで構える
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。最近の僕の悩みがショートパット。1メートル弱くらいのパットが入ってくれないんです。これが入らないとスコアにならないんですよね。週刊ゴルフダイジェスト8/12号の連載「GOLF GYM」にちょうど「1メートルくらいのショートパットをよく外します」という悩みの相談がありました。その悩みに対するアドバイスを僕も試してみることにしました。

読者の悩みをプロがマンツーマンで解決する企画「GOLF GYM」は週刊ゴルフダイジェストで連載中
この記事で指導をしてくれている濱田塁プロによると、まずは重心を下げることが大事だということです。ショートパットの場合は重心を少し下げて、前傾も深くして、上体と腕がひとつのパーツになるようなイメージで構えるのがいいそうです。松山英樹プロのアドレスがお手本なのだとか。
姿勢が起きて重心が高い構えだと、ロングパットではラインが見やすいというメリットはあるのですが、ショートパットの場合は先端の繊細なコントロールが失われる可能性があるんですね。前傾を深くて重心を低くしたほうがショートパットの安定感は高まるということです。

(左)姿勢が起きて重心が高いと先端の繊細なコントロールがしにくい(右)全景が深く重心が低いとショートパットの安定感は高まる
前傾を深くして重心を下げたアドレスができたら、ひじがわきにくっつく感じでストロークするのがいいそうです。特に右ひじが大事で、右ひじを右わきに密着させて体幹の力も使って打つと、腕と体幹の回転が一体となり、ショートパットの小さいストロークでもヘッドがブレにくくなるということです。
この感覚を体感するには右手1本でボールを打つのがいいそうです。濱田プロによるとパッティングは右手が主体なので、右ひじを終始右わきに密着させてストロークすることで、右腕と体幹の一体感を感じることができるということです。

右手一本でパターを持ち、右ひじを右わきにくっつけてストロークする
このとき、グリップはオーバーラッピングではなく、逆オーバーラッピングのほうがいいそうです。なぜなら、逆オーバーラッピングの握りだと右手全部の指がグリップに密着するので、5本指全部を使ってパターを操作できるからだそうです。

逆オーバーラッピングで握ると、右手の5本指全部を使ってパターを操作できる
右手1本でのパットをやってみました。いつもよりも前傾を深くし、右ひじが右わきにくっつくようにして、そのままストロークします。やってみると、今までのパットとかなりイメージが違います。そもそもここまで前傾を深くしないし、体の回転もこんなに使っていない。なので、少し違和感がありますが、ボールに目が近くなるし、上からボールを見ることができるので、ミートしやすくなる感じがあります。また、腕と体幹が一緒になっている感覚もよくわかりますね。手だけでストロークするような感じがなく、大きい筋肉でパターを動かしているような感じがするので、ストロークが安定しますね。
そしてもうひとつ、スムーズにストロークするコツとして「フォワードプレス」も推奨されています。アドレスから始動するときに手元を一度目標方向に送り、それをきっかけにテークバックするんですね。こうすることで、テークバック動作がスムーズになり、腕と体幹の一体感を保ったままストロークしやすくなるということです。

始動の時に手元を目標方向に送り、それをきっかけにテークバックする
右手1本打ちドリルの感覚を持ったまま、両手でパターを持ちボールを打ってみました。フォワードプレスの動きも取り入れて打ちましたが、確かに一度飛球線方向に手元を動かすと、スッとテークバックが動きやすくなりますね。腕の動きが体幹と連動している感覚があるので、ストロークのブレも少なく、パターヘッドがとても安定した動きをしてくれます。安定したストロークに加え、ボールを上から見れることで、ラインも出しやすい感じがしました。
実際に何回もショートパットを練習してみましたが、打ち出し方向が安定してくれるおかげで、入る確率が上がりました。これはかなり効果がありそうです。ショートパットに悩んでいる人は一度試してみる価値ありだと思いますよ。

右目が利き目の人は右手でラインを合わせ、左が利き目の人は左手で合わせると良い
そして最後に、ボールのラインを合わせる人にもアドバイスが書かれていました。僕はラインを合わせないのですが、合わせるのであれば「利き目」と同じ側の手でボールをセットするとラインが出しやすくなるそうです。僕の利き目は左なので、ラインを合わせるとしたら左手ってことになりますね。ラインを合わせる人はぜひ試してみてください。