
AIG女子オープンでメジャー優勝を飾った山下について海外も報道
山下が凱旋帰国して挑んだ北海道meijiカップ(8月8~10日)では4位タイに終わった山下だが、海外では全英女子オープン優勝の興奮は冷めていないようだ。
「24歳の誕生日を迎えた土曜日、彼女は夜遅くまで練習に励んだ。スウィングの乱れを直したいという思いで解決策を見い出し、最終日の勝利に結び付けて自らにバースデープレゼントを贈った」と全英女子オープンについて報じたのは米ゴルフダイジェスト。
大会主催のR&Aは「タップインパーでトロフィを獲得した山下は4日間集中力を保ち、勝利を決めた瞬間ようやく感情が表に出て涙が溢れた。同じフィールドで戦った選手たちがグリーンに駆け寄りシャンパンシャワーで祝ったシーンは、驚くほど安定した4日間にふさわしいマスタークラスの新チャンピオンへの祝福の方法だった」とコメント。
そして多くのメディアが注目したのが日本勢の躍進。地元のチャーリー・ハルとともに2打差の2位タイに勝みなみ、4位タイに竹田麗央、11位タイに西郷真央とリーダーボードに日の丸が躍ったことを「日本の成功」と称えたAP通信は「直近のメジャー9大会で日本勢4人のチャンピオンが誕生。昨年の笹生優花(全米女子オープン)、古江彩佳(エビアン選手権)に続き2年連続で日本人がメジャー2勝。今季はシェブロン選手権で西郷が勝っており隆盛を極めている」と解説している。
『日本の黄金時代到来』と見出しを付けたメディアもあった。前出の米ゴルフダイジェストは「ゴルフ界における日本の躍進は本物だ」と世界ランクに言及。全英の優勝で6位に山下が浮上。竹田が11位、西郷が12位、古江が21位。さらに岩井明愛が29位、岩井千怜が32位につけ、48位の小祝さくら、これまで日本勢をけん引してきた50位の畑岡奈紗を含めるとトップ50に8人。
まさか日本人のメジャーVが当たり前になる時代が来るとは……と多くの海外メディアは驚きを隠せないようだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月2日号「バック9」より。一部加筆しています