「フォロワー数が一気に増えて嬉しいです」(古江)
羽田空港の到着ロビーに多くの記者やカメラマン、一般のファンが集結。古江がゴルフバッグを担いで顔を出すと一斉にシャッターが切られた。
「ありえないぐらい、たくさんのみなさんが集まってくれて嬉しいです」
SNSの反響もあり「LINEは200通ぐらい、インスタもそれ以上、フォロワー数も一気に増えて嬉しいです。多くのプロの方からもメッセージをいただいて、みなさんみてくれていて」と感謝と喜びを語った。
プロゴルファーになる前の憧れの選手で、メジャーに変わる前のエビアン選手権で優勝した宮里藍からもメッセージが届いた。
「憧れの宮里藍さんが優勝したところで、優勝できたのは嬉しいです。『おめでとう』のメッセージをいただいて、ありがとうございます」と返答したという。
スターウォーズのジェダイの名言が古江の支えになった
あたらめて優勝した大会を振り返ってもらった。
18番のイーグルパットについては「最悪はバーディを取れるタッチで狙いたいと思いながら、フックスライス(ダブルブレイク)、両方のブレイクを読み切ることが難しかったのですが、入れることに集中できました」と大逆転優勝を手にすることができたという。
「弱かった自分があって、上位まで、最後まで(優勝に手が届くところに)行けても落ちてしまう。優勝したいという気持ちが強すぎて空回りしちゃう自分がありました。メンタルがやられてしまう弱さがありました」と強気に優勝争いでも、メンタルとの戦いもあった。
「あきらめそうになったところで(キャディの)マイクの一言があったり、自分の気持ちを保たせながら頑張れました」
また、スターウォーズのジェダイの名言「May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを)」というフレーズが古江の支えになったという。「14番、15番のロングパットが強く打てたのは『フォース』のおかげかも」と気持ちを奮い立たせることができた古江。
優勝が目前となった上がり2ホールでも「17番では相手(ステファニー・キリアコウ)がボギーを打って、自分も何が起こるかわからないと、自分のゴルフを信じてできた」と18番のイーグルパットにつなげていく。
「相手の子(キリアコウ)もバーディパットが残っていて、自分はイーグルパット。外したらプレーオフは勝てる自信がなかったので、入れるしかないとイーグルパットを打ちました」と最後はいままでの弱い自分を乗り越えることができた。
「日本女子プロと日本女子オープンに出る予定です」(古江)
今後の予定を聞かれると……、
「まだ(日本で)何をするか考えていませんが、3週間休みをとって、リフレッシュします」という。
ただ、プロゴルファーの性か、「2、3日後にクラブを握っていると思います」と照れながら話した。
その後は2年前に海外ツアーで初優勝を飾ったスコットランド女子オープンに出場し、翌週はAIG全英女子オープンにメジャーチャンピオンとして出場する。
国内ツアーはLPGAツアーでもあるTOTOジャパンクラシックの前に、憧れの宮里藍の出身地である沖縄開催のソニー日本女子プロゴルフ選手権(9月5~8日、かねひで喜瀬CC)と日本女子オープン(9月26~29日、大利根CC)に出場予定だ。
メジャーチャンピオンとして「みなさんの期待度が高くなると思うので、しっかり自身を信じながら、ひと試合ずつ頑張ってまた2勝目を目指していけたらいいですね」と謙虚に語る古江。
海外メジャーチャンピオンとして国内メジャーの戦いにも大きな注目が集まりそうだ。