ゴルフ場がただプレーさせるだけでなく、さまざまな付加価値をアピールして集客するところが増えているが、最新の例を2コース紹介しよう。
画像: 新東京都民ゴルフ場に設置された限定店舗で販売されている「NEW VINTAGE GOLF Limited Store」のアイテム

新東京都民ゴルフ場に設置された限定店舗で販売されている「NEW VINTAGE GOLF Limited Store」のアイテム

まずは新東京都民ゴルフ場。9ホールながら設計は名匠・上田治。河川敷ゆえ何度かの致命的冠水被害を受け、経営も3度ほど代わり現在は太平洋クラブから枝分かれしたマルハン北日本カンパニーという会社。同コースがクラブハウス横にトレーラーハウスを利用して設置したのが1年間限定店舗「NEW VINTAGE GOLF Limited Store」。

あの「BEAMS NEWVINTAGE GOLF」初の単独店となる。約300点のアイテムを取り揃え、オリジナルアパレル雑貨に加え、古着のリメイク&アレンジした定番アイテムまで幅広く展開。ここでしか手に入らないアイテムも販売するという。

「ゴルフ以外の異業種と掛け合わせたイベントなども定期的に開催し、今後はゴルフ、ファッション、ライフスタイルの融合でプレー以外の新たな体験価値を創出していければと願っております」(同社観光事業部、杉野高志氏)

もう一例は栃木県にある栃木ケ丘GCだ。同GCはゴルフコース内で過ごす1日1組限定の贅沢な「リトリート at TGC(仮称)」を今年10月に開設すると発表した。

リトリートとは忙しい日常生活から一時的に離れ、心身をリフレッシュさせ自分自身と向き合う時間を持つ"旅"のこと。同GCではゴルフ場のフェアウェイを貸し切ってキャンプ体験ができるイベントを21年より開始しているが、それを進化させたのが同プラン。コース内にトレーラーハウスを設置し、旬の食材など用いた薪火料理を楽しみ宿泊。栃木市を一望できるウッドハウスではたき火や星空を眺め、コースの静寂な自然の中で過ごすといった趣向。

ゴルフ場はどんな遠隔地でもライフラインは充実し、何より広い敷地を有している。だからこそプレー以外の付加価値を見つけ、営業に結び付けられるチャンスがある。ゴルファーにとっても、心地よい空間を楽しめることになるのは喜ばしいことだろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月2日号「バック9」より

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