
セミオープンカフェ、若者受けしそうなメニューがいっぱい
同GCは2000年開場だが、2年後の02年から若者に合わせた雰囲気づくりやプレースタイルを徹底して採用し、集客を増やし続けている。ゴルフ場名称のMECHAは、"メッチャ"で元々は若者言葉。
まずドレスコードをフリーにして、完全セルフのカジュアルスタイル。従来80%ほどがスループレーだったが、今年から新たに全組をスループレーに変更した。2サムも可能。
そして、若者ターゲットの主役はプレーフィーの優遇策だろう。30歳以下は通常料金の50%オフ(土日祝は30%オフ)でプレーできる「U-30えこひいき割」を実施している。他にリピーターには「リピ割」、女性には「女子割」もある。
現在、30歳以下の来場比率は約25%、女性比率23%。全国平均がいずれも13%というから、非常に高い比率を記録している。
この辺の事情を代表取締役の佐藤祐康氏は、「当ゴルフ場は開場以来、若者と女性に受け入れられそうな施策は、すぐ実行してきました。今ではお客様のボリュームゾーンは30~50代まで若返っています」と話す。
ハーフターンでは、セミオープン形式のカフェでホットドッグ、ソフトクリームなど軽食も提供。夏にはむろん氷の提供なども行う。ペットボトルは各種100円で販売(スタート室前)。猛暑対策といえば、カートには全台無料のミストファンを搭載。クラブハウスにはパスタ専門のダイニングが営業している。
同GCは18ホールの丘陵コース。設計は大成建設。レベル別に上級者から初級者、女性まで(5000ヤード~7000ヤード)対応できるティーを敷設。近年は自動芝刈り機を日夜稼働させてコースコンディションは上々という。
ゴルフ場運営にしても、裏方ではシルバー人材を活用しているが、フロントやカフェ、スターターなどの表舞台には若いスタッフを配置。「若者と女性に特化した運営で年配の来場者が減るリスクは当然ありましたが、近い将来を見据えれば……」(前出・佐藤氏)
関西の男女若者ゴルファーは一度覗いてみてはどうだろうか。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月2日号「バック9」より