PGAツアーの頂点を決める戦い、「ツアー選手権」がいよいよ開幕する。フェデックスセントジュード選手権、BMW選手権を勝ち抜いた、精鋭30名のみが出場を許される、まさにエリートフィールド。本大会を配信するU-NEXTが丸山茂樹プロとの名コンビでお馴染み・杉ちゃんこと杉澤伸章キャディに見どころを詳しく聞き、「みんなのゴルフダイジェスト」に寄稿してくれた。大会の注目ポイントをおさらいしよう!

レギュラーシーズン最終戦である「ツアー選手権」がついに開幕。今年から大会フォーマットが一新され、全員がイーブンパーからのスタートとなる。

「今年から大会フォーマットが一新されます。2019年からBMW選手権までのランキングでストローク差をつけるハンディキャップ性が導入されていました。ランキング1位は10アンダーからのスタートとなっていました。しかし今年度からこれまでのランキングに応じたハンディキャップ制は廃止され、72ホールのストロークプレーで、真の実力者が年間王者の座を争うこととなります」(以下、杉澤)

最終戦の舞台は、"球聖"ボビー・ジョーンズがホームコースとしていた名門、イーストレークゴルフクラブだ。

「イーストレークゴルフクラブは、"球聖"ボビー・ジョーンズがホームコースとしていた名門コースです。ボビー・ジョーンズは、4大メジャー(当時は全米オープン、全米アマ、全英オープン、全英アマ)を制覇し、アマチュアを貫いた伝説的なゴルファーです。引退後は弁護士として活躍する傍ら、マスターズ・トーナメントを創設し、その舞台となるオーガスタナショナルゴルフクラブの設計にも携わっていました。そんなジョーンズが愛したイーストレークゴルフクラブは、ゴルファーにとっての聖地、憧れの地として知られています」

イーストレークゴルフクラブは、バミューダ芝の非常に癖が強く、左右のラフは約8センチ程度と、ボールがすっぽりと埋まってしまうほどの難コースだ。

「根っこが強いバミューダ芝は厄介で、ボールが飛ばない、打った後に芝にクラブが引っ掛かったり、距離も出なかったり、時には思わぬ方向に飛ぶ可能性があります。また、ティーショットのターゲットの取り方も難しく、高低差も激しいため、高いバランス感覚も求められることになります」

イーストレークゴルフクラブの名物は15番ホール。

「15番ホールは、池の中に浮島のようなグリーンがあり、アイランドグリーンとして知られています。アメリカで初めて設計されたアイランドグリーンと言われています。200ヤード以上の距離があり、ピンポイントに正確なショットを打つことが求められます」

画像: アイランドグリーンの名で知られる15番ホール(写真/Getty Images)

アイランドグリーンの名で知られる15番ホール(写真/Getty Images)

松山英樹プロは、今年の開幕戦で優勝を飾り、再びこの舞台に帰ってきた。

「今年の1月の初戦で優勝した松山選手が、改めて今年もこの場所にいるということが本当に素晴らしいことです。レギュラーシーズンに参加した12回のうち1回しか最終戦出場を逃したことがないというのは、年間を通して安定している証拠でしょう」

画像: 11回目のツアー選手権に挑む松山英樹(写真は2025年のBMW選手権 撮影/岩本芳弘)

11回目のツアー選手権に挑む松山英樹(写真は2025年のBMW選手権 撮影/岩本芳弘)

先週は決勝ラウンドで苦戦を強いられたものの、その前の6試合は最終日にスコアを伸ばして終えている。

「体調の部分で心配もありますが、直近で悪いところも良いところも出たということは、新たな気づきもあったはずです。今年やってきたことの集大成を見せてほしいですね。松山選手の年間順位のベストフィニッシュは2017年の8位になります。最終戦での活躍とともに、自己ベスト更新を目指してほしいです」

年間王者の称号をかけ、海外勢も虎視眈々と優勝を狙っている。

「海外勢では、トミー・フリートウッドとローリー・マキロイにぜひ注目して見てください。フリートウッドは、プレーオフシリーズで好調を維持しており、悲願のPGAツアー初優勝をこの聖地イーストレークで飾ることができるか、世界が大注目しています。一方、マキロイは、史上初のグランドスラムを達成したボビー・ジョーンズがホームコースとしていたイーストレークで、今年グランドスラムを達成したマキロイが優勝を飾ることができるか、最終戦は目が離せません」

ツアー選手権。真の実力者が決まる、最後の戦いが、いよいよ幕を開ける。

U-NEXT 木村真希

「優勝も手に届くようなところにあると思います」松山英樹のインタビューをU-NEXTゴルフの公式Xでチェック

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