
日本ジュニアを制した道上嵩琉(撮影.岡沢裕行)
プレーオフ1ホール目で決着!

プレーオフ1ホール目、15メートルのバーディパットをねじ込み、優勝を決めてこん身のガッツポーズ(撮影.岡沢裕行)
「絶対入れてやる!」
9アンダーで並んだ外岩戸晟士とのプレーオフ1ホール目、15メートルのスライスラインを読み切って、優勝を決めた。
「僕が外したら、(外岩戸に)決められると思って打ちました。ふだんだったら狙わない距離。絶対入らないし、たまたま入った感じです。ラインはきれいに見えました」と優勝パットを振り返った。
「いつもは優勝争いすると緊張して自分のゴルフができなくなるんですけど、今日は自分のゴルフに集中して、自分の最高のゴルフができました」とスタートダッシュが優勝への一因となった。
“小さな巨人”の目標は「松山英樹」

167センチと小柄ながらパッティングで戦った(撮影/岡沢裕行)
身長は167センチ。ドライバーの飛距離はキャリーで280Yほど。飛ばないほうではないが、同組の飛ばし屋で182センチの松山茉生との飛距離差は大きかったという。
「話にならなかったです、50Yぐらい置いてかれていました、ちょっと悩ましいですね」と照れながらも、メンバーコースの練習と自宅での日々のパター練習で飛距離と勝負。
「GCクワッドという計測器があって、打ち出し角とかわかるんですけど、その誤差を0が5回続くまでやる」というノルマを課し、自分の武器にしたパッティングで栄冠を勝ち取った。
将来の目標は「世界で活躍できるようなプロになること」。松山英樹をイメージしているという。
男子ツアーは今季賞金ランクトップの生源寺龍憲や先週優勝した比嘉一貴ら、小柄なプロの活躍が目立つ。道上もパッティングを武器に、世界の舞台で戦う日が来るかもしれない。