
PGAツアーではまだ未勝利のトミー・フリートウッド。ツアー選手権で初戴冠なるか!?(写真は全米オープン、撮影/岩本芳弘)
トミー・フリートウッドの2日目のプレー集【PGツアー公式X】
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x.comバック9で6バーディ(1ボギー)を奪う猛攻でリーダーボードを駆け上がったフリートウッド。7ア
ンダー63で回りプレーオフ3試合で2度目のトップの座に就いた。
もちろん我々の興味は彼の米ツアー初優勝の可能性。だが本人はたとえ1000万ドル(約14億5千万円)のボーナスと2つのトロフィー(ツアー選手権Vと年間王者)が目前にあっても「いつもの優勝争いと変わらない」という。
「どの試合でも自分が優勝する姿を想像してきました。これもまたそういう大会の1つ。もちろん誰もが羨むタイトルですが今回も自分が優勝を目指す1つの大会であることに変わりありません」
「僕にできるのは前進し続け学び続けること」。いかにも勝利に頓着しないふうを装うが、残り2日は優勝を意識をしないわけにはいかないはずだ。
プレーオフ初戦のフェデックス・セントジュード選手権では初V目前まで迫りながら勝負どころの1
7番でボギーを叩きプレーオフに加わることができず3位タイに終わった。
前週のBMW選手権でも終始上位につけ4位タイと目下絶好調。「もっとも優勝の確率が高いのは、優勝争いをし頻繁にしている人」という彼はそのチャンスを掴むべき一番手に違いない。
「優勝争いに絡んでいるときの興奮は最高! (アメリカで勝っていないのは)まだ完全にやり切れていないだけ」
この週末は殻を1つ突き破り完全燃焼するのみだ。
初優勝を目指すフリートウッドの前に立ちはだかるのは強豪ばかり。上がり2ホール連続バーディで首位に並んだラッセル・ヘンリーはショット、パットともに絶好調。
第2ラウンドはフラストレーションが溜まる展開だったシェフラーも明日はまた持ち直してくるはず。
62の好プレーで単独3位に浮上したキャメロン・ヤングはレギュラーツアー最終戦のウィンダム選手権で初優勝し波に乗っているし、4位のロバート・マッキンタイアは前週シェフラーと優勝争いを演じ2位に入っている。
「ツアーのレベルはここ数年で驚くほど上がっている。たとえコンディションが寛容でもこれだけ伸ばし合いになるのだから明日からはもっと厳しい戦いになる」というフリートウッド。だからこそ闘志をみなぎらせている。