PGAツアーの25年シーズン最終戦「ツアー選手権」でトミー・フリートウッドが逃げ切ってアメリカでの初勝利を飾った。トップ30に絞られたエリートフィールドで2位に3打差をつける圧巻の勝利。PGAツアー初Vと年間チャンピオンのダブルクラウンを手にするとラウンド中の張り詰めた厳しい表情が緩み白い歯がこぼれた。

最終18番フリートウッドがグリーン左からアプローチを放ちバーディチャンスにつけた瞬間、ギャラリーが一斉にフェアウェイに雪崩れ込んだ。

画像: 雄叫びを上げ、喜びを爆発させるフリートウッド(岩本芳弘)

雄叫びを上げ、喜びを爆発させるフリートウッド(岩本芳弘)

グリーンサイドに幾重もの人垣ができる。バーディは逃したがタップインパーを沈め悲願の米ツアー初優勝を達成すると長髪のイギリス人は両手を広げギャラリーの声援に応えたあと天を仰ぎ雄叫びを上げた。

「長い間PGAツアーで優勝を目指してきて何度もチャンスを逃してきました。ファンの皆さん、ギャラリーの皆さんに支えてもらってようやく勝つことができて本当にうれしい」

初優勝までの道のりは果てしなく遠かった。今年もトラベラーズ選手権でトロフィーを掴みかけながら栄冠を逃し、2週間前のフェデックス・セントジュード選手権でも優勝目前で失速し3位に終わった。

DPワールドツアーで7勝、PGAツアーで2位が6回。それでも勝てず「自分にがっかりしていた」。

しかし最終戦でトロフィーを掴み獲ったのだから素晴らしい。まるでこの劇的なドラマを演出するためにここまで163試合未勝利だったのでは? と思わせるような最高のフィナーレだった。

満面の笑みでカップを掲げるトミー・フリートウッド(撮影/岩本芳弘)

連覇を目指した不動の世界No.1スコッティ・シェフラーが最終日は珍しく終始噛み合わないゴルフ。アイランドグリーンの15番で池につかまりダブルボギーで4打差の4位タイに終わった。

強豪を寄せつけず勝ち切ったフリートウッドをヨーロッパの仲間が出迎える。

同じイングランド出身で18年の年間王者ジャスティン・ローズ、全英オープンチャンピオンのシェーン・ローリーらが次々とフリートウッドを抱きしめる。全員が満面の笑顔で同胞を祝福した。

優勝賞金は1000万ドル、およそ14億7千万円。
すでに超リッチなフリートウッドにとって賞金はおまけのようなもの。なによりも苦難を乗り越え遂に1勝を掴んだことが最高の勲章なのだ。

約10分でツアー選手権最終日を振り返る【PGAツアー公式YouTube】

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フリートウッドもシェフラーもパットコーチは同じ!

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