マン振りしているのにボールは飛ばない。そんな経験を持つアマチュアは多いはず。逆に力感や当たりは軽いのになぜか飛んでいる……なんて人も。この違いは何なのか? 飛ばし方にはコツがある。それが力の使い方にあるのだ。「気づき」のアドバイスを得意とする北野正之プロは、ハードな練習や筋力トレーニングをしなくても飛距離は十分に伸ばせると語る。「週刊ゴルフダイジェスト」9月2日号では、力に頼らない飛ばし方を教えてくれた。「みんゴル」では3回に分けてご紹介。【3回中1回目】
画像: 「マン振り」するほど飛ばないワケ! プロが教える“力感と飛距離”の意外な関係【力に頼らない飛ばし方①】

解説/北野正之プロ
女子プロやアマチュアの指導経験が豊富。伸び悩むゴルファーへ「気づき」の指導を得意とし、スウィング理論、メンタル、マネジメントに精通。茨城・サザンヤードCCでレッスンを行う。

実は力の使い方が問題だった?

「飛ばそうと思ったとき、多くのアマチュアはヘッドスピードを上げようとします。それ自体は間違いではないのですが、クラブを速く振ろうとするほど、体の動き(体重移動や回転動作)は止まり、手や腕が頑張ってしまいます。この頑張っている感がすごく危険なんです。強い力感=飛びそうという勘違いを生むからです。逆にあれ? と思うくらい力感も当たりも弱々しいのにボールはビューンと飛んだ経験を持つアマチュアもいるはずです。ここに飛ばしのヒントがあります。それが使いすぎの力と使えていない力です。この違いが理解できれば、飛距離はもっと伸ばせます」

ゴルファー自身の力の使い方に大きな問題があるわけだ。

「使いすぎの力とは、手や腕の力です。いわゆる手打ちですね。手や腕の筋肉を使うから強い力感になるのですが、これではボールは飛ばせません。そこで必要なのが使えていない力です。その代表的なものが脚や足裏の力です。脚は手や腕の何倍も大きな力を生み出せますが、強い力感を伴わないため、あまり実感がないんです。そのためプロや上級者でも上手く説明ができない。ですが、飛ばし屋はみんな脚の力を使っています。まずは使いすぎている手や腕をどうやって直していくか、そこから考えていきましょう」

画像: 軽く振ったほうが遠くへ飛ぶ。それが答えです

軽く振ったほうが遠くへ飛ぶ。それが答えです

使えていない力と使いすぎの力とは?

【使えていない力】とは?
脚や足裏を使えば最大の力が出せます!
「脚の力は腕とは比較にならないほど大きな力を持っています。その力が使いこなせれば、自身最大のエネルギーを生み出せるんです。脚や足裏をどう使うかで結果は大きく変わってきます」

画像: 脚や足裏を使う

脚や足裏を使う

インパクトに手応えがない→脚を使うほど手の力感が消え腕が“走る

「人間の体はどこかが力めば、どこかが緩みます。脚が使えれば、手や腕の力感が消え、腕が伸びていきます。力感のない当たりのほうがボールは飛ぶんです」

【使いすぎの力】とは?
アマチュアは手や腕の力を使いすぎです!
「使いすぎている力、それが手や腕の力です。インパクトで左手首が甲側に折れる、フォローで左ひじが曲がるなどが代表例です。手や腕はできるだけ力感がないのが理想です」(北野プロ・以下同)

画像: 手や腕を使いすぎている

手や腕を使いすぎている

インパクトで右手を押し込む→手や腕の力みは頑張っている感があるがこの力感は危険

「圧倒的に使いすぎなのが右手(利き手)です。右手で押すという強い力感こそが、最大の原因です。左手が上手く使えていないという要因も含まれます」

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/サザンヤードCC
※週刊ゴルフダイジェスト9月2日号

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