林にボールが突っ込んでしまったとき、いかに素早く脱出できるかがスコアメイクのためには重要だ。林から一打で脱出するための番手選び、そして木の枝に引っかからないように低いボールを打コツを、ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代に、イラストを交えて詳しく解説してもらおう。

低く打つためにロフトの立ったクラブを選択しよう

林からうまく脱出できないとあっという間にスコアが2、3打増えてしまいます。木の隙間を潜り抜けるためには、低いボールを打つ必要があります。今回は知っておいて損はない! 林から脱出方法についてゴルフイラストレッスンで解説していきましょう!

基本的にボールの高さは、クラブのロフト角で決まります。

サンドウェッジのようにクラブのロフトが寝ているクラブを選択してしまうとボールは高く上がってしまいます。林の中には木の枝がたくさんありますから、低いボールで脱出させたい場合は7、6番アイアンのようにロフトの立ったクラブを選択しましょう。

画像: 林からの脱出は木に引っかからないように低くボールを打つことが大切。7、6番アイアンのようなロフトの立った番手を選択しよう

林からの脱出は木に引っかからないように低くボールを打つことが大切。7、6番アイアンのようなロフトの立った番手を選択しよう

左肩が上がらない! 適正なアドレスの作り方

低いボールが打てない人は、ドライバーショットと同じようにアドレスをしてしまう傾向です。

イラストA左のように肩のラインが左に上がった状態でアドレスをしてしまうと、アッパーブローにクラブを振り抜いてしまうので、低いボールが打ちづらくなってしまいます。また、ダフリの原因にもなってしまうので注意が必要です。

画像: イラストA:左肩が上がるとアッパーブローの形になり低いボールが打ちづらい(左)。一旦クロスハンドで握って構え、グリップを元に戻すことで左肩が上がらないように修正できる(中)。体の真ん中からボール1個分右にボールを置き、ハンドファーストに構えよう(右)

イラストA:左肩が上がるとアッパーブローの形になり低いボールが打ちづらい(左)。一旦クロスハンドで握って構え、グリップを元に戻すことで左肩が上がらないように修正できる(中)。体の真ん中からボール1個分右にボールを置き、ハンドファーストに構えよう(右)

低いボールを打ちたい状況ではクラブをダウンブローに振り抜く必要があります。

アドレスで左肩が上がっている方は、一度左右の手を反対に握り、クロスハンドでグリップしてみましょう(イラストA中)。こうすることで左肩の位置が上がらないように修正することができます。ダウンブローに振り抜くために必要なアドレスは、右手が下になっている分だけ右肩が下がる程度が適正です。

アドレスで肩のラインが調整できたら、次はボールポジションです。ボールは真ん中よりボール一個分右に置きましょう。こうすることで、アドレスの時からハンドファーストの状態を作っておきます(イラストA右)。

低いボールを打つ時は、ボールを右足寄りに置くのが基本です。肩のラインとボールポジションを調整するだけでも効果はありますが、より精度を求めるならフォロースルーも大切です。

低いボールを打つのが苦手な人はフォローでクラブが高く上がっています。そんな方はボール二個分先に架空のボールをイメージして、架空のボールを打つつもりでインパクトの後も低くクラブヘッドを目標方向に出しましょう。

画像: フォロースルーでもヘッドを低く保つ意識が大切。ボール二個分左の位置にある架空のボールも打つイメージで振ってみよう。ロフトが立った状態で打つためにインパクトで「打ったら終わり」のイメージで振るが、実際は体のターンによって方の高さまでクラブは上がる

フォロースルーでもヘッドを低く保つ意識が大切。ボール二個分左の位置にある架空のボールも打つイメージで振ってみよう。ロフトが立った状態で打つためにインパクトで「打ったら終わり」のイメージで振るが、実際は体のターンによって方の高さまでクラブは上がる

低いボールを打つためには、クラブのロフトが立っていることが大切です。クラブのロフトが立ったままインパクトの後すぐ止めるイメージでスウィングしますが、実際のスウィングでは体のターンが行われるので肩の高さくらいまでクラブは上がってきます。

低いボールが苦手な方は上記を参考に、肩のライン、ボールポジション、フォロースルーをチェックしてみてください!

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