23年大会から12人中11人が続投する形に！ドナルドのキャプテンピック6名は「勝利の経験と情熱」を重視した【ライダーカップ・欧州チーム】

2025-09-02

みんゴル編集長 @ みんなのゴルフダイジェスト

2025年9月26日(金)～28日(日)にニューヨーク州ベスページステートパーク・ブラックCで開催されるライダーカップ。現地時間の9月1日、2025年ライダーカップ欧州チームのキャプテン、ルーク・ドナルドが、自動選出された6人に加え、キャプテンピックの6人を発表する記者会見に臨んだ。2023年のローマでの勝利に続き、異例の続投となったルークは、「我々は再びこの舞台に戻ってきた」と、歴史的な勝利を力強く振り返った。ベスページ・ブラックでの米国チームとのアウェイ戦を前に、彼が語る勝利への戦略とは。

ローマでの結束を胸に、自動選出メンバーを称える

画像: 上段左からラスムス・ホイガード、ローリー・マキロイ、トミー・フリートウッド。下段左からジャスティン・ローズ、ティレル・ハットン、ロバート・マッキンタイア（撮影/岩本芳弘） — 上段左からラスムス・ホイガード、ローリー・マキロイ、トミー・フリートウッド。下段左からジャスティン・ローズ、ティレル・ハットン、ロバート・マッキンタイア（撮影/岩本芳弘）

ルークはまず、自動選出された6人のメンバーを「素晴らしい選手、素晴らしい人間」と称えた。

● ラスムス・ホイガード
: 「自動選出を勝ち取るために、その心と根性を見せてくれた」。
　
● ローリー・マキロイ
: 「言わずと知れた巨人であり、フェデックスカップ王者だ」。
　
● トミー・フリートウッド
: 「彼がいてくれて嬉しい」。
　
● ジャスティン・ローズ
: 「年齢を重ねてもなお素晴らしいプレーを続けている」。
　
● ティレル・ハットン
: 「限られた出場機会で自動選出を果たした」。
　
● ロバート・マッキンタイア
: 「2年前のローマでの活躍を誰もが知っている。ルーキーとして無敗だった」。

2023年のローマ大会でチームに貢献した選手たちが多く自動選出されたことに触れ、「2年前よりもずっと良い選手になっている」と、彼らの成長を強調した。

勝利の経験と情熱を重視した6人

画像: 上段左からシェーン・ローリー、ジョン・ラーム、セップ・ストラカ。下段左からビクトール・ホブラン、ラドビッグ・アバーグ、マシュー・フィッツパトリック（撮影/岩本芳弘） — 上段左からシェーン・ローリー、ジョン・ラーム、セップ・ストラカ。下段左からビクトール・ホブラン、ラドビッグ・アバーグ、マシュー・フィッツパトリック（撮影/岩本芳弘）

ルークは、キャプテンピックの選考基準について、単なる成績だけでなく、大舞台での経験とチームへの献身性を重視したと話す。

1. シェーン・ローリー：「ライダーカップへの情熱は誰にも負けない」
自動選出にわずか4ポイント及ばなかったローリー。しかし、ルークは彼のゴルフに対する情熱とチームにもたらすエネルギーを高く評価。2021年のライダーカップを経験し、2023年の勝利を味わった彼は、「次のライダーカップに向けて努力することが、私の主要な目標の一つ」と語り、チームの勝利に貢献することを誓っている。
　
2. ジョン・ラーム：「チームの基準を示す存在」
「彼は自分の行動で多くを語る人間だ」とルークが評するラーム。チームルームに一番早く来て、一番遅くまで残る彼の献身的な姿勢が、チーム全体の士気を高めるという。スペインの偉大なライダーカップレガシーを強く意識しているラームは、「ウィスリング・ストレイツ（2021年）よりも良い結果を出すことを楽しみにしている」と、アウェイ戦への意気込みを語った。
　
3. セップ・ストラカ：「内に秘めた燃えるような闘志」
「スコッティ・シェフラーとローリー・マキロイを除けば、PGAツアーで最も多く優勝している」と、今シーズン2勝を挙げたストラカの実績を高く評価した。控えめな性格ながらも、内には燃えるような闘志を秘めており、「彼を再びチームルームに迎え入れることができて、本当に楽しみだ」と、ルークは語った。
　
4. ビクトール・ホブラン：「超人的な献身」
「彼のエネルギーと笑顔を見ればわかる」とルークが言うように、ホブランはチームにポジティブな雰囲気をもたらす。ルークは「彼の職人技に対する献身にいつも感銘を受ける」と述べ、2023年のライダーカップでシェフラー、ブルックス・ケプカ組に9＆7という歴史的大勝を収めた彼の勝負強さを信頼している。
　
5. ラドビッグ・アバーグ：「世代を代表する才能」
ルークが「世代を代表する才能」と称賛し、2023年のライダーカップではプロになってわずか3カ月という異例の早さでチーム入りを果たした。ホブランとのペアリングで9&7の圧勝を収めるなど、彼の才能はすでに世界に証明済みである。アバーグもまた、前回より経験を積んだ自分に自信を見せている。
　
6. マシュー・フィッツパトリック：「圧倒的な数字と勝負強さ」
今シーズンの初めは苦戦していたものの、見事に調子を上げ、選考期間の終盤に猛チャージをかけたフィッツパトリック。ルークは「ここ3～4カ月でマットほど良いプレーをしている選手はいない」と述べ、ここ8試合で6回のトップ10入りという驚異的な数字を挙げ、彼の選出に迷いはなかったことを明かした。
　

ローマからニューヨークへ、新たな挑戦

ルーク・ドナルドは、多くの選手が継続して参加している今回のチームを「ローマに出場した12人のうち11人が今回のチームにもいる」と説明し、その強固な結束力を強調した。しかし、アウェイでの米国戦は全く異なるものであり、厳しい挑戦であることも認識している。

「ローマでやったことと同じことをするわけではない。新しい手法を導入する」と語り、ホーム戦での勝利を過去のものとし、新たな戦略でアウェイ戦に臨む決意を示した。ドナルドは、チームに最高の勝利の機会を与えるため、あらゆる角度から準備を進めてきたという。

ヨーロッパチームは、団結力と経験を武器に、米国チームの牙城に挑む。果たして、ドナルドは再び勝利を手にすることができるのだろうか。ライダーカップは現地時間の9月26日から開催。

あわせて読んでほしい
米チームはどんなメンバー？キャプテン・ブラッドリーは何を語った？

ブラッドリー「自分の決断は楽になった」！ “プレーイングキャプテン”を断念させた「6人の活躍」【ライダーカップ・米国チーム】 - みんなのゴルフダイジェスト

2025年9月26日(金)～28日(日)にニューヨーク州ベスページステートパーク・ブラックCで開催されるライダーカップ。米国チームのキャプテン、キーガン・ブラッドリーが、現地時間の8月27日(水)に自動選出された6人に加え、自身が選出したキャプテンピックの6人を発表する記者会見に臨んだ。大舞台を前に、ブラッドリーが語った「最高のチーム」の選出理由とは。

www.golfdigest-minna.jp