
全長は7468ヤードでパー71。コースレートは77.5を誇る
ベスページでプレーをするために、なんと約2日間、44時間30分駐車場で寝泊まりする強者たちがいた。大のゴルフ好きだというアダム・ファーレルさんと彼の友人たちは「私たちは狂っていると思う人もいるでしょうがなんの後悔もない。チャンスがあれば同じことを繰り返します」とワシントンポスト紙に語っている。
ベスページステートパーク・ブラックCは公営のパブリックコースでありながら、2度の全米オープンと全米プロゴルフ選手権が開催されたアメリカ屈指の名コース。以前は希望者が夜明け前から並び、到着順でその日のプレー予約を受け付けていたが、メジャーが開催されたことでさらに人気が高まり、近頃はインターネットで事前に申し込みを行い抽選でスタート予約を取っていた。
しかし、ライダーカップを控えて7月8日から1日100名前後の人数制限を始め、それに伴って8月18日までだが到着順のプレーが復活していたのだ。ニューヨーカーなら70ドル、州外からなら140ドルとグリーンフィーが安いというのもさることながら、ライダーカップ直前の有名コースでプレーできるとあってファーレルさんなど同好の士が集まったというわけだ。
ベスページステートパークはレッド、イエロー、ブルー、グリーン、ブラックの5つのコースがあるが、ブラックは手引きカートを使っての歩きプレーのみ。距離が長く、ラフの密度も高い。さらにバンカーは身長の3倍以上の高さがあるホールもある超ハイレベルコースだが、ファーレルさんたちは念願のブラックをプレーできて大満足だったようだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月9日号「バック9」より