ヨネックスから2025年10月上旬に発売される新製品『EZONE CB302 グラファイトハイブリッド鍛造アイアン(以下・EZONE CB302)』が、早くもツアーで結果を出している。先週開催された「Sansan KBCオーガスタ」では、この新アイアンを実戦投入した竹安俊也が、6試合連続予選落ちという不調から一転、11アンダーの17位タイという好成績を収めた。

6試合連続予選落ちから一気に急上昇

画像: 『EZONE CB302』を先週「Sansan KBCオーガスタ」から投入した竹安俊也

『EZONE CB302』を先週「Sansan KBCオーガスタ」から投入した竹安俊也

『EZONE CB302』は、中上級者向けに開発されたコントロール性能と好打感が特徴のアイアンだ。特に注目すべきは、溝と溝の間に0.025mm以下の微細な凸ラインを設けた「マイクロコンベックスフォージドフェース」。これにより、ドライとウェット時のスピン量や飛距離の差が少なくなり、ラフからでも安定したショットを可能にするという。

この最新アイアンを投入した竹安は、見事に復活を遂げた。「Sansan KBCオーガスタ」でのパーオン率は72.222%と、これまでの13試合で62.963%(104位タイ)を大きく上回る20位タイを記録。この結果について、竹安は「スピン量が従来のものより増えていて、グリーンが硬い時でも他の選手よりも止まりやすかった」とコメント。また、フライヤー(想定以上に飛んでしまうこと)が少なくなったことで、「計算がすごくしやすくなった」と、ショットの精度が向上したことを強調した。

画像: 同じく先週から『EZONE CB302』をバッグインした北川祐生

同じく先週から『EZONE CB302』をバッグインした北川祐生

同じく今大会から新アイアンを投入した北川祐生も、「もともとスピン量が少なくて悩んでいた」というが、新しいモデル(EZONE CB302)に替えたことで「スピン量も同じぐらいか少し多くなり、飛距離も5ヤードぐらい伸びた」と、その効果を実感。クラブ契約をしていないフリーの選手である竹安や北川がヨネックスを選ぶ理由として、「メイドインジャパン」の安定した品質と、ほとんど調整が不要な点を挙げている。

プロが求める「操作性」と「抜けの良さ」

『EZONE CB302』には、フェース裏側に同社独自の「G-BRID(グラファイトハイブリッド)構造」を採用。低重心化でボールが上がりやすくなり、グラファイトが反発を高めることで好打感を生み出す。竹安は、「ストレートネックなので構えやすい」と述べ、前モデル(EZONE CB301)よりも「スピンのコントロールがしやすく、操作しやすい」と、プロが重視するコントロール性能が向上したことを評価した。

また、ラフからのショットについても、「ラフに入ってしまうのは仕方ないが、そこからのリカバリーがしっかりできるクラブはプロにとってありがたい」と語り、自身の打ち込むタイプなスウィングでも「抜けが良くなった」と付け加えた。北川も同様に、「前のモデルより抜けが良く、しっかり振り抜いてスピンがかかる」と、ラフからの性能向上を実感している。

契約プロも認める次世代アイアン

現在、新アイアンをテストしている契約プロの鍋谷太一も、その性能に注目している。鍋谷は「見た目や打感は良いので違和感はない」と述べつつ、10月のオープンウィークでコースでのテストを重ね、スピン性能などを細かく確認する予定だという。「もし違和感がなければ、そのまま(試合で)変える可能性もあります」と、即導入の可能性も示唆した。

画像: 溝と溝の間に凸型溝がある。これを鍛造で作成できるのがヨネックスの精度の高さだ

溝と溝の間に凸型溝がある。これを鍛造で作成できるのがヨネックスの精度の高さだ

また、鍋谷はヨネックスのアイアンが持つ独自の「凸型溝」にも言及。他メーカーの凹型溝とは異なるこの構造が、ラフからのショットでスピン量にどのような影響を与えるか、その性能に期待を寄せている。

「EZONE CB302 フォージドアイアン」は、発売前から多くのプロが実戦投入し、その性能の高さが証明されつつある。コントロール性能と飛距離性能を高次元で融合させたこの次世代アイアンが、今後多くのプロの武器となり、トーナメントを賑わすことになるかもしれない。

撮影/岡沢裕行

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