みんなのゴルフダイジェストのYouTube「みんゴルガチギアトラック」は、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太による、“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画。今回は話題のミニドライバー、キャロウェイ『ELYTE MINIドライバー』を試打。その実力をガチで検証した。

キャロウェイ「『ELYTE MINIドライバー』」の試打動画をチェック!

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画像: キャロウェイ『エリートミニドライバー』、シャフトは『TENSEI GREEN 60 for Callawy』ロフトは11度と13.5度(43.5インチ)

キャロウェイ『エリートミニドライバー』、シャフトは『TENSEI GREEN 60 for Callawy』ロフトは11度と13.5度(43.5インチ)

まず、今回の試打クラブであるキャロウェイ『ELYTE MINIドライバー』のスペックを小島プロが紹介し、続いて癸生川プロがその見た目の印象を語った。

小島: 今回試打するのはロフトが13.5度、シャフトが『TENSEI GREEN 60 for Callawy』のSRで、長さが43.5インチです。特徴は3つのウェイト。キャロウェイの『エリート♦♦♦T』ドライバーと同じように、ウェイトを入れ替えることでドローやフェードの調整が可能です。印象どうですか。

癸生川: 前もミニドライバーを試打したけど、今回は340cc。大きいね。昔のチタンヘッドが出始めた頃のクラブを思い出すよ。あの頃は230ccくらいだったけど。

小島: メーカーのメッセージとしては、ティーショットやフェアウェイからでも打てるクラブとされていますが、プロゴルファーの間では3番ウッドの代わりとして使う人が多い印象です。11度のロフトだとドライバーの代わりになると思うけど、やっぱり通常のドライバーよりは飛ばないし、ヘッドスピードも遅くなる。でも、ドライバーに悩んでいる人や、通常ドライバーだと突き抜けてしまうような方にとっては、選択肢としてありだと思います。

今回の試打では、ミニドライバーのコンセプトに則って、ドライバーと3番ウッドの中間的なスウィングイメージで打つことに。シャフトのフレックスがSRなのでヘッドスピードは41m/s、センターヒット、トウヒット、ヒールヒットの順に試打を開始。

HS41m/s前後で試打を開始!

画像: HS41m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

HS41m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●41.3m/s
ボール初速●61.4m/s
打ち出し角●11.5度
スピン量●3315rpm
降下角●32.2度
キャリー●216.4Y
飛距離●243.2Y
打ち出し方向●2.2度右
スピンアクシス●3.1度右
SIDE●12.4Y右
 
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●8ミリトウ
Vインパクト●5ミリ下

小島: ヘッドスピード41.3m/sでボールスピードが61.4m/s。良い割合ですね。スピン量は3315rpmなので、ドライバーのような弾道です。

癸生川: やっぱり飛ぶスプーンだね。(一般的なスプーンに比べ大きいので)ティーアップして打ったときに安心感がある。

小島: 打ち出し角も11.9度で、降下角が33度。ドライバーのような弾道ですね。

HS41m/s前後でトウヒット

画像: HS41m/s前後でトウしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

HS41m/s前後でトウしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●41.6m/s
ボール初速●61.1m/s
打ち出し角●10.3度
スピン量●3438rpm
降下角●31.0度
キャリー●207.9Y
飛距離●236Y
打ち出し方向●3.8度右
スピンアクシス●10.6度右
SIDE●8.2Y左
 
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●27ミリトウ
Vインパクト●8ミリ下

小島: トウに当たると、ぐぃ~んともっていかれますね。どんな感じ?

癸生川: もっていかれるね。でも、右に出て戻ってきたけど、結果としてこのあたりに収まっているのは、このクラブの強さだよね。

小島: そうですね。慣性モーメントの高さを感じるというか、この大きさなりのやさしさがあるんだろうなと思います。

HS41m/s前後でヒールヒット

画像: HS41m/s前後でヒールしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

HS41m/s前後でヒールしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●40.6m/s
ボール初速●58.7m/s
打ち出し角●13.4度
スピン量●3243rpm
降下角●32.7度
キャリー●213.9Y
飛距離●240.5Y
打ち出し方向●6.2度左
スピンアクシス●2.5度左
SIDE●24.4Y左
 
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●20ミリヒール
Vインパクト●1ミリ高

小島: 結構ヒールだったけど、打感とかの印象は?

癸生川: 結構ヒールなので打感は良くはないんだけど、そこまで硬すぎるとかの強い感じ方はなかったね。

小島: スピン量もほとんど変わらないんですよ。キャリーやトータルの飛距離も、芯に当たったときとほとんど変わりませんね。

癸生川: これなら、コースでミスヒットしても大怪我はしなさそうだね。

■小島プロのデータ分析

▼ミスヒットに強い!驚きのボールスピード維持力
「センターに当たったボールスピードが61.4m/s、27ミリもトウにずれたのに61.1m/sなので、そこまで初速は落ちていません。ヒールに20ミリずれたらさすがに2m/sほど落ちましたが、このクラブでこの落ち具合なら悪くないですね」

▼オフセンターヒットでも安定したスピン量で飛距離は変わらない
「オフセンターヒットでも、打ち出しの高さはあまり変わりません。スピン量も、トウ、ヒールに当たった場合もほとんど変わりません。AIフェースはスピン量までコントロールしているように感じます。それゆえに、落下の角度も31~32度台とほとんど変わらず、キャリーもトータルも変わっていません。なかなかすごいことですよ、これは」

▼オフセンターヒットしたときの左右のブレ幅はさすがにある
「先ほどの距離が変わらないというすごさはあるのですが、判断が難しいのは左右のブレ幅。芯で打ったときに右に12.4Yだったのが、トウに27ミリずれると8.2Y左に、ヒールに20ミリずれると24.4Y左に着弾しています。ミニドライバーなのでフェースの開閉がしやすいことがこの結果を生んでいるのだと思います」

【結論】

画像: 「飛ぶスプーン」と、「曲がらないドライバ―」と意見が分かれたミニドライバー

「飛ぶスプーン」と、「曲がらないドライバ―」と意見が分かれたミニドライバー

癸生川: 率直に言って、「飛ぶスプーン」だね。ティーアップして打てるし、フェアウェイからも打てる。もっと距離が欲しいという人には良いと思う。ただ、僕個人的には試合で使うなら、もっと操作性の高いクラブを入れるかな。

小島: 縦の飛距離がまとまり、安定した弾道が得られるという大きなメリットがある一方で、通常のドライバーに比べるとフェースの開閉がしやすく、ミスヒット時の横ブレはそれなりに出てしまうというデメリットも理解しておく必要があります。また、ミニドライバーをまだ試したことがないという「食わず嫌い」なゴルファーにも、一度お店などで試打してみて欲しいですね。案外、振りやすさを感じて、新たな武器になるかもしれませんね。

みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では、キャロウェイ『ELYTE MINIドライバー』の詳しいデータや、適正スピード帯の検証なども行っているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

THANKS/アコーディアゴルフ技術研究所

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