LPGAツアーでは日本勢の活躍が続き、試合で上位に入ればその選手の情報は続々と入ってくる。しかし、予選落ちした選手の情報はなかなか伝わってこないのが現状だ。フォトグラファーの南しずかさんが苦戦の続く西村優菜に現状を聞いた。
画像: Rolex Player of the Yearで138位の西村優菜(撮影/岩本芳弘)

Rolex Player of the Yearで138位の西村優菜(撮影/岩本芳弘)

西村は今季8月末までLPGAツアーで18試合に出場し、予選落ちが12回で最高位は8月のCPKC女子オープンの27位。西村はCPKC前「(前週のスタンダードポートランドクラシックで)予選落ちはしましたが、ショットの部分だけを取ると、本当に今年一番良かったって言ってもいい感じの内容でした」と語った。

状態は上がっていることをうかがわせ「あとは、ゴルフがつながってくるだけなのかなと思います」とのこと。ツアーは終盤戦に入っているが「いい方向に向かっていると思います。結果を出したい試合が続くんですけど、過程を大事にして、一つずつクリアできたら……」。

西村は以前から「過程が大事」と話していたが、ポートランドクラシックは「過程も含めて評価できる週だったんです」。それでも、結果的には予選落ちを喫し「これでもダメかって思っちゃう自分も正直いた」と、落胆したことを隠さなかった。

結果が出ないことへの失望や焦り、それでも前を向かねばならない現状に「葛藤があります」と言う。周囲から「今日は自分を褒めていいんじゃない?」と言われても、自らに厳しい西村は「でも予選を通れていない。結果が出せていない」と思うことがたびたびあったという。それでも一打に集中することを忘れず、プレーしているうちに「自分を認められることもできるようになってきた」と言う西村。

過程を大事に、一打一打に集中……葛藤を抱えながらも自分のテーマをやり切ることで、少しずつ前進を続ける西村の後半戦にぜひ注目を。

週刊ゴルフダイジェスト2025年9月23日号「バック9」より

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