ボールが右に打ち出されたり、高く上がりすぎて前に飛んでくれない……。アマチュアに“あるある”なショットの悩みの原因と改善法を、ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代に、イラストを交えて詳しく解説してもらおう。

ハンドレイトに要注意!

今週はボールが右に飛んで行ったり、上がりすぎてしまって前に飛んでいかないケースの解決方法についてゴルフイラストレッスンで解説していきましょう!

画像: ボールを右に打ち出したり、高く上がりすぎてしまい前に飛ばない……。こんな症状の原因はアドレスにあるという

ボールを右に打ち出したり、高く上がりすぎてしまい前に飛ばない……。こんな症状の原因はアドレスにあるという

イラストAのようにハンドレイト気味に構えていてボールがつかまらない人は注意が必要です。

画像: ハンドレイト気味に構えているゴルファーがハンドファーストでインパクトを迎えようとすると、フェースが開いてボールがつかまらなくなる

ハンドレイト気味に構えているゴルファーがハンドファーストでインパクトを迎えようとすると、フェースが開いてボールがつかまらなくなる

お心当たりのある人は、一度クラブを腰の高さまで持ち上げてみましょう。ハンドレイト気味の人はグリップエンドがおへそ方向を向いて、フェースが12時のほうを指しています。この状態から、フェースの向きを変えずにグリップエンドを少しハンドファーストに構え直すと、フェースが開いてしまうことがわかります。

こういったことからハンドレイト気味の人は実際のショットでハンドファーストにインパクトを迎えてしまうと、フェースが開いてしまうのでボールが上がって飛ばなくなってしまうので構えには注意が必要です。

適正な高さで打ち出しボールをつかまえるには、開いていたフェースの向きを改善しスクエアで捉えることが大切です。

もう一度腰の高さでクラブを構えてから、グリップエンドが左股関節の内側を指すよう少しハンドファースト気味に構えてフェースの向きを12時に向けます。

画像: アドレスの時点でグリップエンドが左股関節内側を指した状態=ハンドファーストを作ってからフェースをスクエアに構えよう

アドレスの時点でグリップエンドが左股関節内側を指した状態=ハンドファーストを作ってからフェースをスクエアに構えよう

今までフェースが開き気味だった人は、フェースが被ったように見えて正解です。ハンドレイトだった構えをハンドファーストに変えるだけで、中弾道の強い球が打てるようになります。この形を保ったままヘッドを地面に落とすと正しい構えが完成します!

グリップの握り方を見直してみよう

構えを直してもまだボールが上がってしまったり、右に打ち出してしまう人はフェースが開いています。そんな人はグリップの握り方を再確認しましょう!

クラブと唯一の接点である手はフェースの動きに直結します。特に左手のグリップはフェース面をコントロールする役割があるのでチェックは大切です。

通常通りグリップした後、右手を離し左手を開いてグリップを確認してみましょう!

この時、手のひらで握るパームグリップになっている人は注意が必要です。手のひらで握ったほうがクラブを握っている気がしてしまうのですが、手のひらで握ってグリップしてしまうと左手の親指がターゲット方向を向くウィークグリップになってしまいフェースが開きやすくなってしまいます(イラストB)。

画像: イラストB:手のひらで握るパームグリップでは、左手の形がフェースが開きやすい「ウィークグリップ」になりやすい。指の付け根で握るフィンガーグリップだと、左手の形はフェースが閉じやすい「ストロンググリップ」にしやすい

イラストB:手のひらで握るパームグリップでは、左手の形がフェースが開きやすい「ウィークグリップ」になりやすい。指の付け根で握るフィンガーグリップだと、左手の形はフェースが閉じやすい「ストロンググリップ」にしやすい

正しくは指の付け根で握るフィンガーグリップが正解です。フィンガーグリップで握ることができれば、左手の親指が少し右を向くストロンググリップで構えることができつかまったボールが打ちやすくます。

振り方も大切ですが、構えでの準備はもっと大切です。お心当たりのある方は上記を参考にアドレスを再確認してみてください!

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