
こさいひら・ゆうわ/1998年5月生まれ。大阪府出身。2016年、高校3年生で関西アマと日本ジュニアを制覇。同年プロ転向。2020年に米下部ツアー参戦。今年8月のSansan KBC オーガスタでツアー初優勝

このアイアンに戻してイメージ通りの弾道が描けるようになった。「軟らかすぎず、硬すぎない、この打感が好きなんです」。シャフトはN.S.プロ プロト
「プロ入り後、ずっと優勝することができず、クラブも試行錯誤を繰り返していました。特にアイアンはつかまり過ぎてしまうことや、飛び過ぎてしまうことが多く、苦手というか、騙しだましショットしていました。今年の夏に入った頃、ヨネックスさんのCB301に替えたら、調子が良かった頃のフィーリングが蘇り、苦手意識から得意クラブに変わりました。距離感がぴったり合うようになって、今は自信を持ってショットできています。このアイアンに変更して7月の北陸オープン(後援競技)で勝つことができ、今回のツアー優勝につながりました」。単一メーカーと契約した時期もあったが、再びクラブ契約フリーとなって、かつて愛用したEZONE CB301フォージドに戻し、忘れていた感覚が蘇ったようだ。

安定性を最優先して選んだドライバー。「基本的に直進性が高く、程よい操作性もあって使い勝手がいいんです」。ドライビングディスタンスは299.56ヤードでツアー29位
現在、契約フリーの小斉平は、ドライバーは今春からピンG440 LSTのロフト9度を使う。
「飛距離も出ますが、直進性が高くて安定して打てるところが気に入っています。しっかりつかまってくれて楽に打てます」

FWは3Wを入れずに5Wと7W。つかまりやすさと上がりやすさを気に入っていて、手放せない2本となっている
FWは5Wと7Wで、テーラーメイドのステルス2プラス。
「元々、クラブを短期的に替えるタイプではありません。契約フリーになって、有難いことに色々なクラブを試す機会が増えましたが、FWはステルス2よりも良いクラブに出合えていません」。信頼度の高い2本だ。

スピン性能の高さを評価しながら、高低の打ち分けもしやすいと評価。優勝した試合ではOKポジションまで寄せられたことが多く、「しびれるパットが少なかったことも良かったです」と振り返った
ウェッジはタイトリストのボーケイ。50と54度がSM10、58度がウェッジワークスの3本。
「どんなにハードなコースでも、スピンが入らずに困ったことはありません」とこのウェッジを絶賛する。

昨年まではジュニア時代から使っていたオデッセイ ホワイト・アイスiXを使っていたが、今年からパターをスイッチ。真っすぐ出しやすくストロークの安定感が増している
パターはオデッセイのAi-ONEジラフ・ビーム #7。優勝したSansan KBCオーガスタでも、4日間ボギー4つと安定したパッティングで優勝に貢献した。

ボールは唯一タイトリストと契約していてプロV1xを愛用。ウェッジのスピン量と打感、ドライバーの飛距離との相性が良いとチョイス
ピン、テーラーメイド、ヨネックス、タイトリスト、オデッセイ、5メーカーで組む14本だ。
小斉平優和の最新クラブセッティングの詳細
1W/ピン G440 LST(9度)・フジクラ ベンタス TR ブルー(6X)
5W・7W/テーラーメイド ステルス2 プラス FW(17・22度)・フジクラ ベンタス TR ブルー(8X・9X)
4I~PW/ヨネックス EZONE CB302・N.Sプロ プロト(X)
GW・AW/タイトリスト ボーケイ SM10(50・54度)・N.Sプロ プロト(X)
SW/タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス(58度)・N.Sプロ プロト(X)
PT/オデッセイ Ai-ONE ジラフビーム #7
BALL/タイトリスト プロV1x
※スペックは編集部調べ
PHOTO/Shinji Osawa