アダム・スコットがDPワールドツアーの旗艦大会「BMW PGA選手権」で10年ぶりに35インチの短尺パターを実戦投入して話題になった。
画像: パターテストや自宅の練習では〝短尺"を使うという(本人のインスタグラムより)

パターテストや自宅の練習では〝短尺"を使うという(本人のインスタグラムより)

長尺パターの使い手であるアダムは、キャリアを通して運命のパターに出合う旅を続けてきた。16年に体にクラブを固定させて打つアンカリングが禁止されてから苦労が続いたが、2年前L.A.B.ゴルフのMEZZ.1 MAXに巡り合ってからはパッティングのスタッツが飛躍的に向上。23年はストロークゲインドパッティング19位、昨年は27位とグリーン上のパフォーマンスが上がり、パットが苦手のイメージを払拭した。運命のパターを手にしたかと思われたが、今年の序盤にアダムはある決断をする。

MEZZ.1 MAXから自身が開発に携わったマレット型のOZ.1に切り替えたのだ。

「MEZZ.1 MAXを使って良い結果が出たのでパターを替えるなんてバカげているとみんなにあきれられました。でもOZの開発に深く関わったので試してみたかった」とアダム。

だがスイッチはうまくいかなかった。すぐにMEZZ.1 MAXに戻したものの今季のスタッツは111位と不本意だった。

L.A.B.ゴルフの担当者は「新しいものを試すのが好き」な彼のためにオフシーズンに試してもらおうと35インチのOZ.1i HSを渡したが実戦投入はまだ先だと思っていた。だが「BMW PGA選手権」でアダムがそれを使用し「うれしい誤算だった」とコメント。

実は、アダムは普段自宅では"短尺パター"で練習をして目を慣らしており、「BMW PGA選手権」前に自身のインスタグラムで新兵器のソール部分を撮影した写真と練習グリーンで"短尺パター"を使用する姿を投稿した。

三菱ディアマナのコンポジットシャフトとトリプルサイトラインを備えた15年以来となる"短尺パター"の投入で、大会初日には4バーディ、2ボギーのスコアカードとパッティングする姿の写真をアップし手応えをアピールした。ベイカレントクラシックでは"短尺"を操るアダムが見られそうだ。

短尺パターをストロークするアダム・スコットとこの日のスコア【公式インスタ】

※週刊ゴルフダイジェスト2025年10月7日号「バック9」より

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