
4パットで優勝を逃したティティクル(撮影/姉崎正)
チャーリー・ハルが逆転優勝

優勝したチャーリー・ハルはイングランド出身の29歳。世界ランクは5位
そのシーンを目の当たりにしたハルは「逆に動揺してしまいました。最後は緊張して手が震えていました。ジーノは素晴らしいプレーをしていたので(勝った瞬間)あまり実感が湧きませんでした」とコメント。
ハルは3年前にツアー2勝目を挙げてから何度もチャンスはあった。しかし「ここ数年一度も思い通りにいかなかった。でも9月のAIG女子オープンで2位になり、今回やっと勝てたので本当にうれしいです」。
AIG女子オープンの頃は腰痛と足首痛に悩まされ「まだ完治していない」というケガを克服しての復活V。「やっとブライドメイト(花嫁の付き添い=2位)から花嫁になれました」と喜んだ。
Jeeno Thitikul Highlights | Kroger Queen City Championship presented by P&G Rd. 4
www.youtube.com「最終ホールでジーノに起きたことには胸が痛い」と言うが、トッププロでも4パットするのだからゴルフというスポーツは厄介だ。
ちなみに躍進の続く日本勢は、2打差の3位タイからスタートした山下美夢有は首位と3打差の単独4位に入り、38位タイだった竹田麗央を抜きルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイントランク2位に浮上した。同じく3位タイから出て最終組をプレーした岩井千怜は畑岡奈紗とともに3位タイと好成績を収めた。
LPGAツアーは今季24試合を終えて未だ複数回優勝者がいない珍しいシーズンが続いている。昨季7勝のネリー・コルダは未勝利で、今大会も5位タイ。平均スコアはティティクルに次ぐ2位(69.78)なのに優勝が遠い。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年10月7日号「バック9」より