ルール限界の初速を生み出すドライバー

今回発表された『RMX DD-1 ドライバー』(左)と『RMX DD-2 ドライバー』(右)
ドライバーは、ゴルファーの志向に合わせた2種類のヘッドを用意した。いずれも、ヤマハ独自の「OCTA ANGLE CARBON FACE(オクタアングルカーボンフェース)」を搭載し、ルール限界のボール初速を生み出す。
このカーボンフェースは、既存の4軸や6軸を超える8軸の積層構造となっており、インパクト時のエネルギーロスを極限まで抑え、余すことなくボールの初速に変換する。また、新バルジデザインによる弾道の安定や、フェース面の凹凸設計によるスピンの安定化で、高い方向安定性も実現した。
2つのモデルは、ソールウェイトのポジション調整で弾道を選択できる。
● 『RMX DD-1』:コントロール性能とつかまりの融合で飛ばしたいゴルファー向け。ソールウェイトのポジションを「FADE」「STD」「DRAW」の3カ所から選べる。
● 『RMX DD-2』:つかまりとやさしさで飛ばしたいゴルファー向け。ソールウェイトは「STD」「DRAW」の2カ所から選べる。

『RMX DD ドライバー』の良さを語る中村香織(左)と有村智恵(右)
発表会と同時に開催したトークセッションでは、契約プロの中村香織は『RMX DD-2 ドライバー』を「最初からつかまり感がすごく良く、右に飛んでいかない」と絶賛。また有村智恵は『RMX DD-1 ドライバー』を「今までのドライバーは球離れが早かったが、このドライバーは食いつきが良く、打感も良い。コントロールショットができて球も強かったので興奮した」と語っている。
モデル名 | シャフト | ロフト角 |
---|---|---|
RMX DD-1 ドライバー | TENSEI GR 50(S/SR/R) | 9度/10.5度 |
RMX DD-1 ドライバー | TENSEI FR 60(S) | 9度/10.5度 |
RMX DD-2 ドライバー | TENSEI GR 50(S/SR/R) | 9度/10.5度 |
RMX DD-2 ドライバー | TENSEI FR 60(S/SR/R) | 9度/10.5度 |
なお、旧モデルの「RTS スリーブ」と互換性がないため、新スリーブ + 旧モデルヘッド、旧スリーブ + 新モデルヘッドは組み合わせ不可なので、注意が必要だ。
“飛びのDNA”が進化!フェアウェイウッドとユーティリティ
フェアウェイウッドとユーティリティも、ドライバーと同様に飛距離と安定性が向上した。

フェアウェイウッドは『RMX DD FW』の一機種
フェアウェイウッド『RMX DD FW』は、フェース素材に高強度のC300マレージング鋼を採用し、フェースの厚さを25%薄肉化したことで反発性能が10%向上している。また、ヘッドの慣性モーメントが前モデル比で約30%拡大したことで、方向安定性も高まった。
有村プロは、産後3Wで球が上げられなくなっていたそうだが、「今回のクラブは球の上がりが良く、キャリーが出せる。強すぎて止まらない球ではなく、ピンを狙って打てるフェアウェイウッドになった」と、その性能を高く評価。また、中村プロも「15年ぶりにフェアウェイウッドを変えられた。球が強すぎず、上がるのでグリーンを狙いやすい」と話している。
モデル名 | シャフト | 番手(ロフト角) |
---|---|---|
RMX DD FW | TENSEI GR f50(S/SR/R) | #3(15度)/#5(18度)/#7(21度) |
RMX DD FW | TENSEI FR f60(S) | #3(15度)/#5(18度)/#7(21度) |

フェアウェイウッドは『RMX DD UT』の一機種
ユーティリティ『RMX DD UT』は、フェースにマレージング455を採用し、薄肉・偏肉化したフェースが広範囲での反発性能を高めた。ヘッド外形をサイズアップすることで弾道の安定性も向上。ターゲットを定めやすいつかまり顔のヘッド形状も特徴だ。

6月のアース・モンダミンカップから『RMX DD UT』を使用中と話す永井花奈
永井花奈は6月からすでに使用しており、「ユーティリティでピンを狙うことが多いが、最近の球は強すぎて上がりにくかった。今回は上に強く飛んでくれる感じがあり、求めているものがあった」と語る。
モデル名 | シャフト | 番手(ロフト角) |
---|---|---|
RMX DD UT | TENSEI GR u50(S/SR/R) | U#3(19度)/U#4(22度)/U#5(25度)/U#6(28度) |
RMX DD UT | TENSEI FR u70(S) | U#3(19度)/U#4(22度)/U#5(25度)/U#6(28度) |
いずれのモデルも、フェース粗さを強化し、スコアラインの細かなピッチでボールを喰いつかせることで、スピンの安定性を図っている。
発売日と価格
● 発売日:2025年10月24日(金)
● 価格(税込):
+ ドライバー:9万6800円(クラブ)、6万3800円(ヘッド単品)
+ フェアウェイウッド:各5万9400円
+ ユーティリティ:各4万9500円
ヤマハが誇る最新技術で、今シーズンをさらなる高みへと導くクラブになりそうだ。