キャロウェイのツアーモデルアイアンに「Xフォージド MAXシリーズ」が登場しました。ラインナップは『Xフォージド MAXアイアン』、『Xフォージド MAX スターアイアン』の二機種。今回紹介する『Xフォージド MAX スター』は、従来の「Xフォージド シリーズ」でも採用されていた“スター”が名に冠されています。フェースとバックフェースを別に鍛造してから、ひとつのヘッドを創り上げる「デュアル軟鉄構造」を採用したことで、従来にはないポケットの深さを実現し、深・高重心で高弾道な打球、そしてミスの強さを兼ね備えているとのことです。2024年に発売された『Xフォージド スターアイアン』と比較しながら、クラブ設計家の松尾好員氏と共に性能をひも解いてみた。

ツアーモデルながらもヘッドが長く、大きい

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが7番、シャフトは「N.S.PRO MODUS³ TOUR 105」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。

ツアーモデルアイアンではあるが、ヘッドの操作性を判断できるネック軸回りの慣性モーメントがやや大きい。ヘッドを器用に操作することよりも、オートマチックに飛ばすことが得意なヘッドといえる

クラブ重量が421.7グラムとやや重いですが、クラブ長さが36.75インチとやや短めの設定。そしてスウィングウェイトがD0.4とやや小さいので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが268万g・㎠に抑えられています。計測数値のみで推察すると、ドライバーのヘッドスピードが43〜44m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。

ヘッドが小ぶりな兄弟モデルの『XフォージドMAXアイアン』とは違い、オーソドックスな形状ながらも長く、大きなフェースが特徴です。そしてバックフェースが中空アイアンを半分に切ったような形状をしています。

画像: 独特なバックフェースによってミスヒットに強い性能になった

独特なバックフェースによってミスヒットに強い性能になった

実際に試打したところ、ストレートネック設定でターゲットに対して、スクエアに構えやすくなっています。構えた時のリーディングエッジが、米国モデルのように非常にストレートになっていますが、日本モデルらしい雰囲気が出ています。さらに厚めのトップラインと広めのソール幅が特徴で、全体的にユーティリティアイアンのようなイメージが湧きます。また試打シャフトは適度なしっかり感があり、ダウンブローにも耐えてくれます。

兄弟モデルと同様に軟鉄鍛造の軟鉄フェースなので、打感が良く、インパクト音も落ち着いており、スピンが入りやすいです。そして規格ロフト角が兄弟モデルよりも2度立っている30度なので、やや飛びを意識した設定になっています。

従来のツアーモデルよりもロフトが立ってはいるものの、地べたの上から打っても球が上がる設定だ

フェースが長いので重心距離も長く、ヘッドの慣性モーメントが大きくなり、ミスヒットに対する強さがあります。またヘッドの操作性を判断できるネック軸回りの慣性モーメントが大きいため、オートマチックにとらえることが得意なヘッドです。そのため過度につかまることがありません。

※週刊ゴルフダイジェスト10月7日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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