
2連勝とヨーロッパチームをけん引しているジョン・ラーム。勝利後にフォーボールで組んだセップ・ストラカと笑顔で喜ぶ(PHOTO/PGA of America)
アウェイでは2012年以来勝っていないヨーロッパは今回11年ぶりの敵地での勝利を目指している。
5万人を超えるギャラリーの圧倒的声援を受け戦いに挑んだスター軍団(米チーム)だが午前のフォーサムで欧州が3勝1敗。しかもその勝ち方が4&3、5&3、5&4の圧勝だった。
世界ランク1位と3位のシェフラー&ラッセル・ヘンリーベアはルドビッグ・アバーグ&マシュー・フィッツパトリックコンビに序盤から圧倒され3ホールを残して5ダウンの惨敗。
「自分もラッス(ヘンリー)も悪くなかったけれど、ただパットが入ってくれなかった。相手が素晴らしいプレーをした」とシェフラーがいえばヘンリーも「欧州チームのパットは本当に凄かった」と脱帽の体。
前回のローマ大会でも初日の午前中におこなわれたフォーサムでヨーロッパが4連勝。午後のフォーボールは1勝3分だったが6.5対1.5ポイントと流れを掴んだ。

朝から大観客が詰めかけた(PHOTO/PGA of America)
今回も同じような展開だがルーク・ドナルド欧州キャプテンは「ローマでは歓迎ムードだったけれど今回は真逆。雑音を想定して準備をして試合がはじまったらボーイズ(選手たち)はアウェイの雰囲気に負けず集中して戦ってくれた」と敵地での選手たちの奮闘を讃えた。

パットが決まらずシェフラーもこの表情(PHOTO/PGA of America)
午後の1組目はシェフラー&J.J.スポーン。今季メジャー3勝の強者を迎え討つのは元世界No.1のジョン・ラーム&セップ・ストラカ組。
米チームは1番ホールを獲り1アップとしたが2番以降は終始ヨーロッパペース。終盤になってようやくシェフラーが長いパットを決め出したがときすでに遅し。
16番のドーミーホールをパーで分け合ったところで3&2でラーム組が勝利した。ラームは午前中と午後2連勝で2ポイントを稼いだ。
世界ランク2位のグランドスラマー、ローリー・マキロイは午前中トミー・フリートウッドと組んでコリン・モリカワ&ハリス・イングリッシュ組を5&4で一蹴すると、午後は最終ホールまでもつれ引き分けたものの負けなしの1.5ポイントを獲得した。

ドナルド・トランプ米大統領も駆けつけ、選手と観客を鼓舞した(PHOTO/PGA of America)
2日目もフォーサム、フォーボール、それぞれ4マッチをおこない最終日はシングルス12マッチ。先に14.5ポイントを獲得したチームが伝統と栄光のカップを獲得する。