百戦錬磨、不動の世界No.1スコッティ・シェフラーが珍しく感傷的になった。チーム戦4連敗で迎えた最終日のシングルスではローリー・マキロイ相手に息詰まる接戦を繰り広げ最後は1アップで勝ち切り今大会初ポイントを獲得。1勝4敗で3日間を終えたあと「思い通りにはいかなかったけれど1ポイント獲れたことは誇り。こういうプレーができたのはデシャンボーのお陰」とチームメイトに感謝した。
画像: 15番ホールでバーディパットを決めてガッツポーズをするスコッティ・シェフラー

15番ホールでバーディパットを決めてガッツポーズをするスコッティ・シェフラー

世界1位の面目躍如! マキロイとのマッチプレーを振り返る【ライダーカップ公式YouTube】

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1979年以降では史上初の4連敗を喫したシェフラー。これまで良いほうの歴史に名前を刻んできただけに不名誉な記録に意気消沈していた。

そんな彼の胸中を汲み、前夜チームメイトたちが声をかけてくれた。

「励ましが必要だったときに皆が声をかけてくれました。このチームは選手、キャプテン、副キャプテン全員が素晴らしい。とても特別な存在で大好きです。望んでいた結果ではなかったけれどこのチームの一員で良かった」

最終日のリーダーボードは赤(アメリカ)一色に染まり7ポイント差の大逆転もあり得る展開だった。

画像: 一時は5ダウンまで離されたデシャンボーだが、驚異の追い上げでタイでホールアウト。その最終ホールで渾身の雄たけびをあげた

一時は5ダウンまで離されたデシャンボーだが、驚異の追い上げでタイでホールアウト。その最終ホールで渾身の雄たけびをあげた

チームメイトの頑張りにシェフラーは「選手たちの闘志に刺激を受けました」。特に前の組でプレーしていたブライソン・デシャンボーの戦いぶりに感銘を受けた。

マシュー・フィッツパトリックとの対戦でデシャンボーは7番までに5ダウンと絶対絶命のピンチ。ところが8番から猛然と盛り返し14番、15番のバーディで相手に喰らいつくと17番でもバーディを奪ってマッチをタイに持ち込んだ。

パーセーブしなければ負けが決まる場面でも気合いでパーパットを沈めた彼は貴重な0.5ポイントを獲得。

「最後のホイッスルが鳴るまで勝負は終わらない。とにかく必死に泳ぎ続けろ、という父の言葉をずっと頭の中で思い続けていました。アメリカのために戦い抜いて良かった」とデシャンボー。

デシャンボーが脅威の追い上げを披露【ライダーカップ公式YouTube】

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彼のガッツ溢れる戦いぶりにシェフラーは「デシャンボーが私の前で見せてくれたあのプレーがなければ、今日の私はあそこまで粘れなかったでしょう。彼はエモーショナル(感情面の)リーダーでチームを引っ張ってくれました。一緒にプレーできたことを誇りに思います」

結局アメリカは13対15ポイントで敗れたがチームの絆と結束は強まった。

写真提供/PGA of America

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