憧れの先輩にスコアで勝った比嘉一貴

最終日は松山英樹とのラウンドとなった(撮影/岡沢裕行)
前半は4番~8番まで5連続バーディ。後半にボギーを叩くもイーブンパーに抑え、9つスコアを伸ばした比嘉一貴。最終日は松山英樹とのラウンドとなった。
「3日目のスコアを見て松山さんと回れるチャンスがあるかなと思っていました。試合で回るのは久しぶりだったのでよかったです。最終日は風もなく、天気も良かったので、フェアウェイから打つときはしっかりチャンスにつけて、たくさんバーディを取らないといけないという感じだったので、それが上手くハマってくれました。2日目のイメージ(2日目は1番から6連続バーディを含む8バーディで28を叩き出す)がありましたし、自信というか、行かなきゃいけない感じだったので、いいスコアが出ると思って攻めました」
「松山さんに勝てたので少しは近づけたのかな……」(比嘉)

憧れの先輩、松山英樹と話す比嘉(撮影/岡沢裕行)
「松山さんと回ったのは、僕がアマチュアのときです。松山さんが優勝した太平洋VISAマスターズの予選ラウンドでした。あのときはどうやったら勝てるのかと思いながらゴルフをしていましたが、今日(松山さんに)勝てたので少しは近づけたんじゃないかって。今までの自分の練習も間違っていなかったんだって自信になりました。これを聞かれたら(松山さんに)めっちゃ怒られますね。僕は本当に絶好調で、松山さんは絶不調でちょうどとんとんみたいなものです。それでも一緒に試合で回れて、途中まではいいゴルフができていたし、そこは自分のなかでも成長できた部分だと思っています」
「最終日はギャラリーがたくさん付くことは想定していましたが、すべて松山さんだろうと思っていたので淡々とプレーしていました。それが15番で大きな歓声になって、ちゃんと僕のことも見てくれているんだって実感できました。ギャラリーの前でいいプレーができたのは、自分にとっても誇らしく思えました」

松山英樹のティーショット(撮影/岡沢裕行)
初日「72」、2日目「68」、3日目「69」、最終日「67」のラウンドとなった松山英樹。最終日を振り返った松山は、「3日間に比べれば、バーディチャンスというか、バーディパットを打つ回数が多かったので、スコアを伸ばせるかと思ったのですが、なかなかラインの読みがしっくりこないまま、最後までいってしまいました」

20位という結果だった松山、来年に期待!(撮影/岡沢裕行)
比嘉と一緒にラウンドしたことについては、「一貴と試合で一緒にプレーするのは久しぶりでしたけど、彼も苦しみながらアジアンツアーとか欧州ツアーに行っていますし、その経験が生きているんじゃないかというプレーが見られたのですごく嬉しい気持ちになりました。アジアンツアーで2連勝していたので調子が上がっていましたね。今日は負けたのですが、ガッツポーズが出たのは、ちょっとイラッとしましたけど(笑)。僕自身のプレーは思い描いたものではなかったですけど、最初から最後まで付いてきてくれたギャラリーの方たちには感謝しかないです。トップ10に入ることなく終わってしまったので、来年は最初からいい状態で挑めるようにしっかりと準備したいです」
【ベイカレント C レクサス・最終成績】
1位 ザンダー・シャウフェレ(米国) 19アンダー
2位 マックス・グレイサーマン(米国) 18アンダー
3位 マイケル・ソービヨンセン(米国) 16アンダー
4位 ギャリック・ヒーゴ(南アフリカ) 14アンダー
4位 金谷拓実 14アンダー
4位 リコ・ホーイ(米国) 14アンダー
4位 アン・ビョンフン(韓国) 14アンダー
9位 ニコ・エチャバリア(コロンビア) 13アンダー
14位 比嘉一貴 9アンダー
20位 米澤蓮 8アンダー
20位 松山英樹 8アンダー
33位 金子駆大 6アンダー
40位 中島啓太 4アンダー
52位 堀川未来夢 1アンダー
54位 大西魁斗 E
60位 蟬川泰果 2オーバー
63位 小西たかのり 2オーバー
65位 生源寺龍憲 4オーバー
67位 小平智 5オーバー
67位 小林大河(アマ) 5オーバー
69位 石川遼 6オーバー
72位 久常涼 7オーバー
76位 中西直人 9オーバー
77位 河本力 10オーバー