
インタビューに応えるアニカ・ソレンスタム(撮影/田中宏幸)
今シーズン海外メジャー初戦のシェブロン選手権で西郷真央が優勝。メジャー最終戦のAIG女子オープンでは山下美夢有が戴冠を果たすなどLPGAツアーでの日本勢の活躍が著しい。
「本当に素晴らしいですね。凄いと思います。過去にはチャコ・ヒグチ(樋口久子)やアヤコ・オカモト、ヒロミ・コバヤシ、アイ・ミヤザトといった選手が活躍してきましたが日本のニュージェネレーションが世界ランクトップ10に4人入っているなんてとても印象的です」
アニカに憧れ、20歳でLPGAツアーに挑戦し9勝を挙げた宮里藍については「一緒に日本でテレビマッチに出演したこともありますし、いまは彼女も同じようにジュニアの育成に力を入れています」。
「今回は会えませんでしたが、いつかアイと何かジュニアイベントでコラボレーションできたらうれしいですね」
現在の日本勢の活躍は先輩たちの足跡に触発されたものだとアニカはいう。
「私は最高峰のツアーで最高なゴルフになりたいと思ってLPGAツアーに参戦しましたが、私より前にスウェーデンの先輩たちがアメリカで活躍する姿を見て、自分にもできるという気持ちが生まれました」
「日本人選手も同じだと思います。ひとりが勝てば、自分もできるとまたもうひとりの選手が勝つ。いまはそれが相乗効果で繋がってこれだけの結果が出ているのではないでしょうか」
宮里に憧れ海外に飛び出したのは畑岡奈紗だが、その畑岡とアニカは特別な関係がある。
「ナサは近所(フロリダ、オーランド)に住んでいるんです。だからときどき一緒に練習することもあります」
「ゴルフだけではなく彼女にはよくオーランドの美味しい日本食のレストランの情報を教えてもらっています。“美味しいお店、ない?“と聞くと“ここがいい”ってオススメしてくれて、ハズレがないんですよ(笑)」
アニカはレストランの厨房に入りコック修行をしたことがあるほど料理好き。食べることが大好きなアニカの舌を満たすお店を紹介する畑岡は大したものだ。
今回のアニカ・インビテーショナル・アジアに出場したジュニアがいつか世界で活躍する日がくれば誇らしい。いや、きっとそうなるはずだ。