女子ゴルフの今季国内ツアー第30戦「富士通レディース」(17日開幕、千葉県・東急ハンドレッドC西C=6697ヤード、パー72)にチューズデートーナメント(予選会)を突破して出場する横峯さくらに復活ムードが漂っている。使用ボールの変更がピタリとはまり、前週まで出場3試合予選通過中。今週は2014年大王製紙エリエールレディス以来11年ぶり通算24勝目も夢ではない。
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「ボールって大事なんですね」ボールを変えたら"今季自己ベスト"

プロ22年目、通算23勝の「レジェンド」が改めて大切なことに気が付いた。

「やっぱりボールって大事なんだな」

今週は14日の火曜日に東コースで行われたチューズデートーナメント(予選会)で9バーディ、1ボギーの64を出してトップ通過を果たした。64は今季自己ベストを5打も更新する快スコアだったが、今季は前週までの平均ストロークが73.0487と不調だっただけに、何をきかっけに別人のように調子が上がったのだろうか。

「きっかけはボールを変えたことが大きくて、Bの赤から青に変えました」

BとはブリヂストンのツアーBで赤はX、青はXSを指す。

「私の言葉で言うと赤は距離は出るんですけど、ちょっと硬めで、ボールのひっつき感はあまりないって感じで。青はひっつき感がすごくよくて、アプローチのイメージも出しやすくて、方向性もいいって感じです」

ボールを変えたのは自身3試合前の「住友生命Vitality東海クラシック」からで、そこからは前週の「スタンレーレディスホンダ」まで3大会連続で予選を通過している。今季は開幕から住友生命前までの出場23試合で5試合しか予選通過がなかったことを考慮すれば、劇的な変化といえる。

「前のはアプローチのフィーリングが全然出なくて、寄る気がしない状態が続いていたんですけど、ささきしょうこちゃんにボールを変えたらよくなったという話を聞いて、やっぱりボールって大事なんだみたいな感じで、それで変えてみました。ボールを変えてからはグリーンを外してもパーを拾えるようになってきました」

もともとはフェースに吸い付く感覚のボールが好みだったが、変えるきっかけをつかめなかったのは、飛距離へのこだわりがあったからだという。

「年齢とともに飛距離が出なくなってくるので、どうしても飛距離にこだわってしまっていたというか、1ヤードでも前にいきたい気持ちがあったんです。ボールを変えても3、4ヤードの差なんですけどね。でも、スコアを作るんだったら絶対こっちだと思って。やっぱりグリーンを外したときにしっかり耐えて、バーディがくるのを待つみたいな感じじゃないと上では戦えないということで変えて、そこからはアイアンの縦距離も合うようになってきて、予選を3試合通りました」

ボールの変更がはまって上り調子で迎える今大会は目標を上方修正した。

「まずは予選を通って上にいけるように頑張りたいですね」

ルーキーイヤーの2004年には出場わずか3試合(フジサンケイレディス、マンシングウェアレディース東海クラシック、日本女子オープン)で初シードを決める離れ業をやってのけた。その再現を21年後の今季も見られるか。

今シーズンの横峯さくら

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