
優勝者に贈られるトロフィ
「3度目の正直」で悲願の優勝を目指す隅内
日本勢の中で特に優勝への思いが強いのが、3度目の出場となる隅内雅人だ。過去2回はいずれも5位という悔しい結果に終わっている。

「ベイカレント C レクサス」では一学年上の小林大河のバッグを担いだ隅内雅人は3回目のアジアアジアパシフィックアマに挑む
隅内雅人のコメント「毎年この試合にかける思いは、年が始まるときからこの試合に調整してくるって言っても過言ではないくらい重きを置いています。勝ったらマスターズと全英オープンという海外メジャーに出られるのはこの試合しかないので、非常に自分にとっても大切な試合だと思って挑んでいます。ここ(エミレーツ・ゴルフクラブ)でマキロイが何回も優勝しているのは、テレビやYouTubeで結構見ていて、今日初めてプレーして知っているホールがたくさんありました。その場に自分が立ててプレーできているのはすごい嬉しいなと思いました。2回とも5位で悔しい経験をしているので、3度目の正直じゃないけど、しっかり優勝して来年のマスターズと全英オープンにいけるように頑張りたいと思います」
初の海外メジャー挑戦へ、各選手の意気込み
WAGR(世界ゴルフアマチュアランキング)上位で出場権を獲得した選手たちも、ドバイの地でメジャーの切符を狙う。

ニュージーランドで腕を磨いた片野貫一朗は長﨑大星と同じ高校1年生。日本人最年少の1人だ
片野貫一朗のコメント「今年のWAGRに入ったときから、アジアアマをずっと目標にしてきたので、決まった時はすごい嬉しかったです。優勝したらメジャー大会にいけるチャンスがあるのはすごく大きいです。コースはやっぱりDPワールドツアーをやっているコースなのですごく綺麗で整っています。芝生がやっぱり違うので、そこを上手く対応していければなと思います。グリーンを外したらパーを拾うのが難しいと思うんですけど、ショットでミスをしないのが一番だと思っているので、できる限りカバーして、パターをしっかり決めていければなと思います」

25年の日本アマ3位、23年の日本学生を制した小林匠も頂点を虎視眈々と狙う
小林匠のコメント「まさか今年僕が出れるって正直思ってなかったので、出れるという連絡をいただいたときはすごく嬉しかったです。初めてのアジアアマ出場なので、やっぱりちょっと緊張するところもあるんですけど、ドバイっていう初めて行く国で、少しでも上位に行けたらいいなと思ってます。(コースは)芝質もグリーンの感じも日本と全然違うので、今日はとりあえず慣れておかないといけないと思って球数を多く打ちました。こっちのほうが日本に比べてターフもよく取れたり、グリーン周りも球がよく沈むので、それなりの対処をしていかないとしんどいかなと思いました。ドバイはとりあえず暑くて……。日焼け対策持ってきてよかったです。いっぱい持ってきたので、やっと役に立つときが来たかなと思います(笑)」

本大志が怪我で欠場のため、急きょ、メンバー入りした松山茉生。ツアープロをも凌ぐ飛距離で頂点に挑む
松山茉生のコメント「去年の日本開催もずっと映像とか見ていて、出たい試合だったのでそこに出ることができて嬉しいです。会場もドバイで一度行ってみたい国だったので率直に嬉しかったです。(コースは)欧州ツアーもやっていて、良いコースで景色もいいですし、グリーンの芝だったり、環境も日本と違うので回ってて楽しいですし嬉しいです。結構ドライバーを持つホールが多いので、自分の飛距離をいかした攻めるゴルフが相性もいいコースじゃないかなと思います。松山英樹選手はアジアアマ勝ってマスターズに出場して、10年後にマスターズで優勝というすごいストーリーがあるので、続けるように、出れることにも感謝して、楽しんで自分のゴルフをして優勝できるように頑張りたいです」
今年の舞台エミレーツ・ゴルフクラブ(パー72、7289ヤード)は、DPワールドツアーの会場としても知られる。日本勢がこの大舞台で、松山英樹、金谷拓実、中島啓太に続く日本人チャンピオンの座を掴み取り、マスターズと全英オープンの切符を手にすることができるのか、注目が集まる。
写真/大会提供