オノフの最上位シリーズである「クロ」。前モデルは“重力主義”を掲げ、重いヘッドを駆使して高初速で飛ばすコンセプトでした。今モデルは従来の設計に加えて、ヘッドの慣性モーメントを底上げし、とことんミスの強さを追求した“直進主義“を謳っています。さらにオノフの真骨頂であるグリップエンドにウェイトビスを装着して、自分好みの振り心地にカスタマイズできるカウンターバランスも健在。クラブ設計家の松尾好員氏と共に性能をひも解いてみた。

つかまった軽いフェードで飛ばせる

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが10.5度、シャフトは「ONOFF CBT:626D」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。

スイートスポットは低くなったものの、低重心率(スイートスポット高さ÷フェース高さ)では高重心設計になる。スピンが入りやすくキャリーが安定するドライバーだ

クラブ重量が308.7グラムとやや重いですが、クラブ長さが45.0インチと標準的です。クラブの振りやすさの目安となる、クラブ全体の慣性モーメントが291万g・㎠となっています。計測数値のみで推察すると、ドライバーのヘッドスピードが45m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。

ヘッドは横幅の広い丸型形状。全体的にシャローな扁平顔なので、構えた時に投影面積が大きく感じ、安心感があります。そしてアドレスでは、スクエアフェース設定のおかげで、素直に構えやすくなっています。

画像: 今モデルは横幅が広がり、ストレッチが強くなった。投影面積も大きくなり、アドレスでの安心感が増している

今モデルは横幅が広がり、ストレッチが強くなった。投影面積も大きくなり、アドレスでの安心感が増している

実際に試打したところ、アドレスでは大きな投影面積ながらスクエアフェースで構えやすく安心感があります。またフェースのトウ先が逃げておらず、かつフェースプログレッションが小さいことから、ボールをつかまえやすいイメージが湧きます。

試打シャフトは適度なしっかり感があり、インパクトの再現性が良く、ヘッドスピードが40〜42m/sくらいのゴルファーでも十分扱えそうです。昔からよく言われるように、「釣り竿を作るメーカー特有のシナリ感の良さ」を感じられます。

リアルロフト角設定が小さく、かつヘッド重量が重いので、ボール初速は出しやすい組み合わせになっています。

オノフ従来の高初速設計は健在だ

さらにオノフ最大の特徴である「カウンターバランス」により、グリップエンドのウェイトビスを調整しながら、自分好みの振り心地を見つけることができて、一人一人にあった飛距離アップを追い求めることができます。適度なスピンが入り弾道が安定し、つかまったストレート〜軽いフェード系で飛ばせます。

※週刊ゴルフダイジェスト 11月4日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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