オノフの最上位シリーズである「クロ」。前モデルは“重力主義”を掲げ、重いヘッドを駆使して高初速で飛ばすコンセプトでした。今モデルは従来の設計に加えて、ヘッドの慣性モーメントを底上げし、とことんミスの強さを追求した“直進主義“を謳っています。さらにオノフの真骨頂であるグリップエンドにウェイトビスを装着して、自分好みの振り心地にカスタマイズできるカウンターバランスも健在。クラブ設計家の松尾好員氏と共に性能をひも解いてみた。
画像: 【試打クラブスペック】ロフト角●10.5度 ライ角●58.0度 体積●460cc 価格(税込)●9万6800円 ※メーカー公表値

【試打クラブスペック】ロフト角●10.5度 ライ角●58.0度 体積●460cc 価格(税込)●9万6800円 ※メーカー公表値

初速性能そのままに! 当たり負けに強くなった

GD 今回はオノフ「クロドライバー(25年)」(以下、今モデル)を前モデルと比較しながら、分析していただきます。オノフのドライバーといえば、「カウンターバランス」について触れなければいけませんね。

松尾 そうですね。グリップエンドにウェイトビスをはめ込めるようになっています。ヘッドとグリップエンドのウェイトを逆転させることが可能で、振り心地をカスタマイズできます。また別途で複数のウェイトが発売されているので、より幅広いセルフフィッティングができるのが特徴です。

画像: ヘッドとグリップエンドのウェイトに互換性があり、付け替えることで自分好みの振り心地にカスタマイズできる「カウンターバランス」を今モデルでも採用している

ヘッドとグリップエンドのウェイトに互換性があり、付け替えることで自分好みの振り心地にカスタマイズできる「カウンターバランス」を今モデルでも採用している

GD 従来の「クロシリーズ」は、ヘッド重量が200g台と重い設定でした。そしてリアルロフト角が小さい。この組み合わせから「高初速で飛ばせる」が設計の特徴でしたね。

松尾 はい。今モデルもヘッド重量が201.9g、リアルロフト角が10.2度と踏襲されています。加えて新たなコンセプト通り、ヘッドの慣性モーメント(標準値:4600〜4799g・㎠)が底上げされています。前モデルは4601g・㎠と標準的でしたが、今モデルでは4894g・㎠と大きな部類になりました。飛距離性能はそのままにミスに強いドライバーに進化しました。

画像: 今モデルはヘッドの慣性モーメントが大幅にアップし、ミスヒットに強くなった

今モデルはヘッドの慣性モーメントが大幅にアップし、ミスヒットに強くなった

GD “直進主義”と謳っている通りの性能になっているわけですね。重たいヘッドではありながらも、カウンターバランスで振り心地を探っていけば、飛距離性能を引き出せそうです。

松尾 私も試打でカウンターバランスを試して、自分に合った振りやすい組み合わせで打ったところ、ヘッドスピードが1m/s上がり、飛距離も伸びました。より速くスウィングできる「それぞれに合ったクラブのウェイト配分がある」ということなので、やってみる価値ありです。

GD この連載でも力が衰えてきたシニアゴルファーにおすすめのクラブとは何なのか考察してきました。軽量モデルを選ぶ、シャフトのフレックス調整などがありましたが、オノフのようなカウンターバランスも、一つの選択肢になりそうです。

松尾 そうですね。カウンターバランスで振りやすさもカスタマイズできますし、今モデルはミスに強くなりました。そして投影面積が大きくなり、構えた時の安心感もアップしました。クラブの力を借りながらミスを恐れることなく、振って飛ばしたいゴルファーは試されると良いと思います。

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