PGAツアーのフェデックスカップフォール第4戦バンク・オブ・ユタ選手権が23日開幕。初日は日没サスペンデッドとなったがここのところ好調なプレーを続けている金谷拓実が13ホールを終え4バーディ、ノーボギーで暫定12位タイの好スタートを切った。暫定首位グループとは2打差。来季のシードのボーダーライン、トップ100入りを今週決められるか注目だ。

日本開催のベイカレント C レクサスで4位タイに入りポイントランク113位と来季のシードが見えてきた金谷。マスターズと全英オープンの出場権がかかった日本オープンでは23位タイに終わったが、再び渡米して挑んだバンク・オブ・ユタ選手権でも好調を維持している。

金谷の変化を感じたのはベイカレント C レクサスのとき。普段なら練習場で声をかけると気さくに応じ笑顔を見せてくれる彼がいつになく無愛想。話しかけてくれるな、オーラを感じたのははじめてだった。

それを見て相当気合が入っているのを感じた。100パーセントの集中力で練習し、本番では120パーセントの力を発揮、今季ベストの結果を出した。

その流れは今週も続いている。グリーンを外しても確実にパーをセーブしスクランブリング、サンドセーブともに100パーセント。ショートゲーム巧者の本領発揮だ。

画像: PGAツアー「バンク・オブ・ユタ選手権」に出場中の金谷拓実。初日はサスペンデッドとなり、13ホールを終えた時点で暫定12位タイに位置している(写真/Getty Images)

PGAツアー「バンク・オブ・ユタ選手権」に出場中の金谷拓実。初日はサスペンデッドとなり、13ホールを終えた時点で暫定12位タイに位置している(写真/Getty Images)

暫定12位でプロジェクト(推定)ランキングは107位。100位まで手の届く位置に浮上する。だが金谷はそれで満足するわけにはいかない。

先週インド(DPワールドツアー)でトミー・フリートウッドと優勝争いの末2位に入ったアマチュア時代からのライバル、中島啓太が来季のPGAツアー昇格を決めたように、ユタ州の大地に広がる荒野にも似たブラック・デザート・リゾートで最後まで上位に食らいついていきたい。

リーダーボードのトップに並ぶ4人はシード圏外、あるいはオン・ザ・バブルの選手たち。彼らも生き残りを懸け必死だ。

ここのところ調子を落としている久常涼は5番パー4でトリプルボギーを叩くなど3オーバー74で暫定111位タイと出遅れた。トップ100入りは確実と思われていたがプロジェクト93位と崖っぷちに立たされている。

大西魁斗は12ホールを終えノーボギーの3アンダー、暫定21位タイ。

ツアー6勝ながら今季不調のマックス・ホーマは前半順調にスコアを伸ばしながら後半貯金を吐き出し17ホールを終えイーブンパーで暫定72位タイ。大会前ジャスト100位だったがこのままでは圏外に沈んでしまう。

エアーズロックのような岩山があちこちにそびえるツアーでもっとも壮大な景観を持つコースで男たちの生き残りを懸けた戦いは続く。

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画像: Highlights | Round 1 | Bank of Utah www.youtube.com

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