大物感漂う23歳がいきなりの優勝だ。過去2回アマチュアとしてツアーに参戦したことはあるがプロとしてPGAツアーに出場したのはこれがはじめて。
ローリー・マキロイからドライビングディスタンスNo.1の座を奪って話題のアルドリック・ポトギーターを凌ぐほどの圧倒的な飛距離。しかも曲がらないのだから鬼に金棒だ。
3日目、2番でダブルボギーを叩きながらその後、1イーグル、7バーディをマークし64で単独トップに立つと、最終日も落ち着いたプレーでスコアを伸ばし2位に4打差の圧勝だった。
最終18番では2打目をグリーン左サイドのネイティブエリアに打ち込み1打罰でボギーフィニッシュとなったが余裕で勝ち切り会場で見守った両親と抱き合って喜びを爆発させた。

会場で見守った両親と抱き合って喜びを爆発させるマイケル・ブレナン(PHOTO/Getty Images)
幼稚園の頃「将来はプロゴルファーになる」と書いた。ゴルフの名門ウェイクフォレスト大学に進み優秀な成績を修めたがユニバーシティランキング12位でPGAツアーアメリカンズへ。
中南米やカナダを回るツアーで下積み生活を送りながら8月から9月にかけ4試合で3勝を挙げコーンフェリーツアー行きのチケットを掴んだばかり。
「PGAツアーで優勝できたのはアメリカズでの経験があったからです。幼稚園のときからの夢が叶って本当にうれしい」
本人いわく「中途半端が大嫌い。とにかく没頭して極めたいと思っている」そうで、ゴルフはもちろん最近は趣味のテニスにも真剣に取り組んでいる。
「ただお遊びでテニスをするのは嫌なのでプロにレッスンを受けています」
奥の深いゴルフはブレナンにとって没頭し甲斐がある最高のスポーツ。「僕の性格に合っています」。
ドライビングディスタンス351.10ヤードにしてフェアウェイキープ率は驚異の89.29パーセント。
飛んで曲がらない超ド級の新星の誕生。ポトギーターとの飛ばし対決も見てみたい。
マイケル・ブレナンの418ヤードショット【PGAツアー公式X】
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x.com3日目まで好プレーを続けていた金谷拓実は最終日スコアを1つ落とし通算10アンダー、33位タイで終戦。ポイントランクは1ダウンの114位。今大会での来季シード確定(トップ100)はならなかった。
大西魁斗は51位タイ、久常涼は予選落ちに終わっている。
マイケル・ブレナンの最終日のハイライト【PGAツアー公式YouTube】
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